知人の紹介で、『飼い犬のしつけ教室』の先生に自宅へお越しいただき、
レクチャーを受けている。
先生曰く「犬をしつけることに対しては、賛否両論あるとは思いますが、人間社会
で生きていくためには、ある程度のマナーを覚えることが犬にとっても幸せな生活
を送ることにもなるので、必要なことだと思います。」とのこと。
もしも、
突然、目の前に現れた人間に驚いて、その人に噛みついて大けがを負わせれば、
その犬は捕まえられて殺処分されてしまうかもしれない。
犬の立場からすると「身の危険を感じて、身を守るための行動をとっただけなのに
なんで殺されなければならないんだ!理不尽だ!。」となるのではないかと思うが
人間中心社会で生きるということはそう言うことである。
それでも、
しつけによって、窮屈な思いをさせるよりも、より自由に過ごせるようにして
あげたいという思いがあって、しつけには否定的であった。
ところが、
教室の回を重ねるうちに、正しいしつけを覚えることで、飼い主のストレスが軽減
するだけではなく、犬の方も過ごしやすく感じているように思える場面が増えて
きたことに気が付いた。
そして、先生が取り入れている方法論が、子供に対するしつけや精神的な障がいを
持った方々への治療(作業療法)に共通するものがあると思った。
「人は、他から注目を受けるような行動を増やし、他から無視されるような行動を
減らす。」という習性に則るということで、闇雲に怒ればいいわけではないという
ことだ。