北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

大人の発達障害

2019.4.11

家庭や職場、社会的交流の場で「何が原因かわからないけど、何か上手くいか

ない。」という経験の一つや二つは誰でもあるだろう。

 

悪気はないのに、人を怒らせてしまったり、困らせてしまったり。

努力していないわけではないのに、上手く対応できなかったり。

 

その多くは、知識や経験を積み重ねることによって解決するが、それでも解決

しない場合もある。

 

 

そうした場合に、『大人の発達障害』が疑われることがある。

 

 

発達障害とは、

脳の機能が形成される段階で、標準的な方と比較して、得手不得手なことの差が

大きかったり、著しく偏っていたりすることで、日常生活の営みに支障をきたす

障がいのことをいうが、原因などの詳細はほとんど解明されていない。

 

症状によって、

自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)の

3つのタイプに分類される。

 

ただ、見た目にはわかりにくく、「人より忘れっぽい。落ち着きがない。些細な

ことに敏感。やたらと鈍感。」といった『少し変わった人』程度にしか捉えられず

幼少期には大きな問題とならなかったものが、大人となり社会へ出たとたんに様々

な壁にぶち当たり顕在化する場合がある。

 

根治的な治療法は未だに確立されておらず、カウンセリングや薬物療法といった

悪化の予防が主な対処法である。

 

 

とはいえ、

得手不得手の差が大きいというだけで『得手』なことも多くあり、場合によっては

その得手なことが人より際立って優れていることもある。

 

適材適所と思われる環境に身を置くことができれば、その人はより一層輝くことが

できるかもしれない。

 

 

『大人の発達障害』をインターネットで検索すると、昨日更迭された桜田義孝五輪

担当大臣の名前が挙がってきた。

たとえ公人であるとはいえ、ネット上で面白おかしく書き立てるのはどうかと思う

が、一連の言動を聞いていると「あながち間違ってもいないのかなぁ。」と思って

しまう。

 

個人的には、同大臣の人柄などは知らないが、輝くことができたのは大臣職では

なかったのかもしれない。

そういった意味における『任命責任』が総理大臣にはあるのかも。