またしても、痛ましい事故が起きてしまった。
先週の金曜日(19日)に、87歳の男性が運転する車に母子がはねられて亡く
なるという事故だった。亡くなった女の子は3歳だった。
事故の原因は未だにはっきりとしていないが、母子と接触する前に複数回の接触
事故を起こしており、パニックになって制御不能になったことでこの悲劇が起きて
しまったとの見方が出ている。
相次ぐ高齢者ドライバーによる事故で、「高齢者は自動車運転免許を返納
すべき!」という論調が加速度的に進むことだろう。
以前にも当ブログで取り上げた話題ではあるが、単純に「返納しろ!」では
生活が成り立たない方々もいるので、多角的な視点で考えなければならない話題
であろうと思う。
とはいえ、
街頭インタビューで答えていた70代、80代の方々の自信満々な
「自分の(運転)技術に自信はあるし、特に問題と感じていない。」との回答には
いささかイラつきを覚える。
もしも、今回亡くなられた3歳の子が、事故を起こした加害者と同じ87歳まで
生きることができたとすると84年間の人生を奪われたことになる。
事故が起きるたび、一方的に高齢者を攻撃する論調は許せないが、自己顕示欲を
振りかざし、他者への迷惑を顧みない大人の無自覚も許しがたい。