北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

揺れ動く心に寄り添う

2019.7.29

今朝、ある訃報が私のもとへ届いた。

 

その方との出会いは、1ヶ月ほど前のこと。

その時すでに主治医からは、「予後は1ヶ月程度。」と宣告を受けていた。

 

そんな折に、「とにかく一度自宅へ戻りたい。」とのご本人の思いにご家族が

応えることとなり、在宅生活が始まった。

 

退院当初、ご本人もご家族も「最後まで自宅で!」との思いを持っていた。

 

しかし、その思いとは裏腹に、

毎日のようにご家族の予想に反する出来事が発生してしまい、結果的に「自宅は

あきらめる。」ということになり、再度入院することとなった。

 

その際にできる限りのケアマネジメント上の提案やサービス調整を行った。

ご自宅や入院していた病院へ何度も足を運んでは相談を受けた・・・つもり

ではいたが、今思えば十分ではなかったのかもしれない。

 

ターミナル期における在宅療養や介護の継続は、ご本人はもちろんのこと、ご家族

の心も大きく揺れ動くことが多い。

「気持ちはあるけど体がついていかない。」とおっしゃるご家族もたくさんいる。

 

そんな状況下で我々に求められることは、適切なケアマネジメントであることは

いうまでもないが、それ以上にご本人やご家族と一緒に考え、時に揺れ動く心の

うちに寄り添うことのように思う。

 

 

この場を借りて、ご冥福をお祈り申し上げたい。