今朝、ある訃報が私のもとへ届いた。
その方との出会いは、1ヶ月ほど前のこと。
その時すでに主治医からは、「予後は1ヶ月程度。」と宣告を受けていた。
そんな折に、「とにかく一度自宅へ戻りたい。」とのご本人の思いにご家族が
応えることとなり、在宅生活が始まった。
退院当初、ご本人もご家族も「最後まで自宅で!」との思いを持っていた。
しかし、その思いとは裏腹に、
毎日のようにご家族の予想に反する出来事が発生してしまい、結果的に「自宅は
あきらめる。」ということになり、再度入院することとなった。
その際にできる限りのケアマネジメント上の提案やサービス調整を行った。
ご自宅や入院していた病院へ何度も足を運んでは相談を受けた・・・つもり
ではいたが、今思えば十分ではなかったのかもしれない。
ターミナル期における在宅療養や介護の継続は、ご本人はもちろんのこと、ご家族
の心も大きく揺れ動くことが多い。
「気持ちはあるけど体がついていかない。」とおっしゃるご家族もたくさんいる。
そんな状況下で我々に求められることは、適切なケアマネジメントであることは
いうまでもないが、それ以上にご本人やご家族と一緒に考え、時に揺れ動く心の
うちに寄り添うことのように思う。
この場を借りて、ご冥福をお祈り申し上げたい。