北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

ならないためにもいいけど。

2019.9.10

当方は、地域コミュニティーサロンや介護保険外の介護予防事業などの自主活動を

いくつか実施しており、当ブログにて何度となく紹介してきた。

 

毎回、多くの方々にご参加いただいている。

参加に至った思いはそれぞれ違うだろうが、「ボケないために!支援が必要な状態

にならないために!」といった思いを持って参加されている方が多いようである。

 

それは、先を見据えた素晴らしい考えであり、行動にしっかり結び付けているので

なおのこと素晴らしいと思う。

 

長年、高齢者の介護や福祉にかかる相談を受けてきた経験から、予防に対する意識

が高い方々が多くいらっしゃる印象がある。

 

しかし、そうした意識とは裏腹に『実際に認知症になったら!支援が必要な状態に

なったら!』ということについて考えている方々があまりに少ないように思う。

 

時折、「私は、ちゃんと考えている。将来、そのような状態になったら、施設へ

入ろうと考えている。」という方がいる。

しかし、その方にさらに話を聞いても、特養と老健の違いも知らなければ、市内

近郊にどれだけの施設があるのかも知らない。

 

施設と言っても様々な種類があり、それぞれの種類の施設でも経営母体が違えば

カラーが変わる。また、施設内の間取りやベッド数、雰囲気、施設外の環境など

が違う。当然のことながら、そこで働くスタッフも違うので、同じ種類の施設で

あっても、全く異なった施設に感じることも多い。

 

そういったことも知らずに「とにかく施設に入る。」というのは、

行先も決めずに「とにかく引っ越しする。」といっているようなものである。

 

実際に引っ越しはしてみたものの、「駅から遠い。間取りや日当たりが悪い。

セキュリティーがあまい。」などなどの不満が募り、結局再度引っ越しをする

はめとなってしまう。

 

そうならないために、引っ越しをするにあたっては、リサーチをするものであり、

施設選びも同様である。

 

色々リサーチした結果、「やっぱり今の家が一番いい。」という結論に達するかも

しれない。

施設選びをしてみたが、「やっぱり自宅が一番いい。」という結論に達するかも

しれない。