先日、当方が運営する通所介護(デイサービス)で、ご利用者が転倒する事故が
起きてしまった。
幸にして大事には至らず、そのご利用者は日常生活を問題なく過ごされている。
この事故が発生した直後にご家族へ連絡して、謝罪するとともに事の経緯や今後の
対応を説明した。
するとそのご家族から「迷惑をかけてしまって申し訳ありません。」との返答が
あった。
被害を受けた側が、加害の側に対して謝罪するという『いびつな現象』が起きて
いるわけだが、この業界では珍しいことではない。
ご家族からすると、「お世話になっている。」という負い目からか、介護事業者に
対して強く出ることを躊躇する方々がいる。
そして、介護事業者側も少なからずそのことを自覚しているように思う。
介護事業者は、この業界の常識が世間一般の常識とイコールではないことへの認識
をより強く持つべきだと日頃より感じる。
怪我を負わせておいて、更に謝罪までさせるなどということはあってはならないし
繰り返さないように最善の注意を払わなければならない。
だって、プロなんだから。