昨日の続き・・・
『褒めて伸ばすタイプ』の論調に大いに疑問があるという話についてだが、
これは、「お母さんに褒められたから勉強する。」とか「お小遣いもらったから
お使いへ行く。」ということと同じことで、『主体性』のかけらもない。
こうした思考は、『対象となる人のご機嫌取り』が主な目的となってしまうため、
自分自身の行動を他者の評価に委ねてしまうことになる。
また、『褒められる』ことが原動力になっているため、常に褒められないとモチベ
ーションを保つことができなくなってしまう。
その結果、『考える力』が育まれずに大人になる人たちが増殖してしまう。
つまりは、
今自分が置かれている状況の中で、「自分は何ができるのか。」または、「自分
のやりたいことをどのように実現するのか。」と言ったことを考えずに、ひたすら
指示を待っていたり、褒められることだけ行動する人になってしまう。
皮肉にも、
そういった人たちは、「褒められたい!」との思いで行動していることが、『八方
美人』と揶揄され、表面上の付き合いや評価しか得られず、「信用できない人」と
レッテルをはられるのである。
『褒めて伸ばす』は百害あって一利なしだと考えている。
大切なことは、相手が年下や下位の人であっても、敬意を持つことである。
謝意(ありがとう)が大事なのであって、称賛(がんばったね)ではない。