北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

褒めて伸ばすって?(その2)

2019.10.30

昨日の続き・・・

 

『褒めて伸ばすタイプ』の論調に大いに疑問があるという話についてだが、

これは、「お母さんに褒められたから勉強する。」とか「お小遣いもらったから

お使いへ行く。」ということと同じことで、『主体性』のかけらもない。

 

こうした思考は、『対象となる人のご機嫌取り』が主な目的となってしまうため、

自分自身の行動を他者の評価に委ねてしまうことになる。

また、『褒められる』ことが原動力になっているため、常に褒められないとモチベ

ーションを保つことができなくなってしまう。

その結果、『考える力』が育まれずに大人になる人たちが増殖してしまう。

 

つまりは、

今自分が置かれている状況の中で、「自分は何ができるのか。」または、「自分

のやりたいことをどのように実現するのか。」と言ったことを考えずに、ひたすら

指示を待っていたり、褒められることだけ行動する人になってしまう。

 

皮肉にも、

そういった人たちは、「褒められたい!」との思いで行動していることが、『八方

美人』と揶揄され、表面上の付き合いや評価しか得られず、「信用できない人」と

レッテルをはられるのである。

 

『褒めて伸ばす』は百害あって一利なしだと考えている。

大切なことは、相手が年下や下位の人であっても、敬意を持つことである。

 

謝意(ありがとう)が大事なのであって、称賛(がんばったね)ではない。