気候や風土が好きで、毎年のように訪れており、友人も数多くいる沖縄県で
何とも残念なニュースが入ってきた。
世界遺産にも指定されている沖縄県にある『首里城』で大規模火災が発生して
大部分が焼け落ちてしまった。
沖縄県のシンボルともいえる貴重な建物の1日も早い復元を願うところであるが、
このお城に使用されている『琉球赤瓦』を再現することができる職人が他界して
いて、その技術を継承する人もいないため、復元はかなり難しいとのことである。
こういった職人技は、習得するために多くの年月を要する。ただ、習得しても十分
な収入が得られず生活を維持することが難しいと言われている。
文明が進化し続けている昨今、「いずれ、人間は機械に仕事を奪われる。」と
言われ始めているが、こういった技術こそ大切に育まれるべきではないだろうか。
合理性や生産性を追求する社会において、こういった技術は無用の長物となって
しまうのだろうか。
もし、そうであるならば「何と無機質な世の中だろう。」と思ってしまう。