北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

月別: 2020年6月

恩人との別れ

2020.6.29

昨日、非常に残念なお別れがあった。

故人との出会いは15年前になる。

 

当時、『在宅介護支援センター』に所属していた私は、地域の高齢者の困りごとを

聞いてまわり、解決へと導くことを業としていた。

しかし、地縁がなく、勤め先を変えたばかりの私は地域住民との接点が見いだせず

与えられた役割を担いきれずにいた。

 

そんな折に、自治連合会の役員だった故人との出会いがあった。

若輩者の私が、自分の業や役割についてまとまりのない話を長々としている間も

熱心に耳を傾けてくださり、地域住民との接点が持てるように様々な会合や催しへ

誘い出してくださった。

 

時が流れ、私が同地域で独立開業することとなった際には、私の一番の応援団長に

なってくださった。

自身のお子さんと同世代の私がよほど頼りなく見えたのか、何かにつけて気にかけ

てくださり、アドバイスをいただいた。

中年となり、会社経営者となった私を未だに「くん」付けで呼ぶのは、故人ご夫妻

くらいのもので、なんだか心地が良かった。

 

今の私がここにいることも、みのりの丘が今ここにあることも、故人によるところ

が多大にある。

 

駆け付けていたお子さんやお孫さん、そして最愛の奥さんに見守られて、昨日旅立

ってしまった。

「いままで本当にありがとうございました。あなたの遺志を受け継ぎ今後も懸命に

地域のために邁進していく所存です。」

 

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

大麻地域創造会議(大根づくり編)

2020.6.25

久しぶりにこの会議を再開することができた。

『住みやすいまちを自らの手で作っていこう』と発足したこの会議は、コロナ禍で

休眠状態となっていた。

 

三密に気をつけつつも、「まちの明かりは消してはいけない」との思いから開催

することとした。

今回は、江別市介護保険課主査や担当地区の地域包括支援センター管理者にも

ご出席をいただいた。

 

今年のテーマは『食を通じて活動の輪を広げよう!』となった。

 

 

地元、㈱好和興業の過分なるご協力のもと、「畑をお借りして、高齢者や子供たち

と大根を作り、秋には収穫してみんなでおいしくいただこう!」という企画を立ち

上げることになった。

 

感染症対策を含めて検討しなければならないことが山積しているが、何とか実り

ある企画にしたいし、できれば例年の恒例行事にしたいと思う。

 

詐欺被害から感じること

2020.6.19

先日、当方のデイサービスに江別警察署より『特殊詐欺被害』への注意喚起啓発

活動の協力依頼があり、その内容が新聞に掲載されていた。

コロナ禍で制定された全国民へ一律10万円が支給される『特別定額給付金』目当て

に詐欺が横行しているとのことだった。

 

 

私は高齢者とかかわる仕事について数十年たつが、こうした詐欺被害や悪徳商法と

呼ばれる商品の売買に出くわすことが非常に多い。

 

中でも、「体がみるみる健康になる魔法の水」や「体の痛みがうそのように消える

魔法のマッサージ器」などとはよくお会いする。

売買を未然に防げることもあれば、後の祭りで泣き寝入りしなければならなかった

こともある。

 

さらに不思議な現象に出くわすこともある。

水道水とほぼ成分が変わらない「魔法の水」を飲み続けて、本当に健康になって

いく人がいるということである。

 

それほど、心と体は密接にかかわっており、人の心はそれほどいい加減にできてい

るということであろう。『病は気から』ということわざ通りである。

 

しかし、

うそをつき、法外な金額で物を売りつける行為は断じて許すことはできない。

地域交流活動の再開

2020.6.17

久しぶりのブログ更新となる。

とにかく、この度の新型コロナウイルス感染症は厄介だ。

未だに感染者が出ている状況下で、全く油断はできない。

 

それでも、今週から少しずつ活動の幅を広げることとした。

 

介護サービス事業とともに活動してきた『地域交流活動』を同感染症予防対策を

十分に講じながら再開することとした。

 

今日は、『脳トレーニング教室』が開催された。

読み書き計算に加えて、楽器の演奏や合唱、詩吟など多岐にわたるジャンルを皆で

楽しんでいる。

 

数か月ぶりの再開に参加者の皆さんは、「いや~暇で家でダラダラしていた。」

「何とか生きてたよ~。」「この会の再開が待ち遠しくて仕方がなかった。」など

と再会を喜び合っていた。

 

参加者の多くはご年配者で、外出自粛や店舗の営業自粛で大きな影響を受ける方々

であったため、1日も早く再開させたかった。

 

さすがに、食事会は中止としたが、これからもこうした活動は続けていきたい。

感情や良識が著しくかけている集団

2020.6.3

数日前に厚生労働省から発令された通知の内容を見て、あきれた。

 

新型コロナウイルス感染症の影響で事業収入が大幅に減少している事業者を救済

する主旨である。という点については、「とてもありがたい」と思うが、

 

その概要をわかりやすく言うと、「ご利用者の同意が得られれば、通所サービスの

利用料金を月に1回分だけ値上げしてもいいよ。」というものである。

 

提供されるサービスの内容も時間も変わらないのに、理不尽な値上げに同意する

ご利用者やご家族がどこにいるというのだろうか。

良識ある事業者側も「こんなこと、とてもじゃないけどご利用者へ言えない。」と

考えているに違いない。

それならいっそのこと、寄付を募ったほうがよほど健全であろう。

 

また、つい先日同省から『介護事業実態把握調査』への協力依頼があった。

内容を見ると10ページ以上にも及ぶ調査内容への回答を求めるというもので

あった。

 

まだまだ新型コロナウイルス感染症への対応で四苦八苦している最中に、この

タイミングでこうした労力を要求するって・・・。

 

新型コロナウイルス感染症への対策を講じるためのデータ収集が主旨であろうと

想像できるが、今起きていることへの対応だとしたら「遅すぎる」し、今後のため

の集約だとしたら「早すぎる」。

 

時間をかけて調査書を作成しても、『労働時間調査を巡る不適切なデータ処理』の

ように自分たちにとって都合の良いデータだけを抽出されたらたまったものでは

ない。

 

人間としての感情や良識が著しくかけている集団、それが厚生労働省である。

1日も早く、この組織が解体され、地方自治に権限や業務が移管されることを切に

願う。