北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

月別: 2021年3月

未熟なコミュニケーションスキルが起こす悲劇

2021.3.3

ビジネスパーソンにとって『コミュニケーションスキル』は、習得しなければなら

ない必須アイテムの一つではないだろうか。

顧客や取引先、職場内で円滑な人間関係を築き、効率よく有効な業務を進める上で

コミュニケーション技術はとても重要な要素と言える。

そのため、多くのビジネスパーソンは、技術を習得すべく様々な研修や講座を受講

して、スキルアップを図る努力を重ねている。

 

私たちが日ごろかかわっているご利用者の中には、認知症状の進行や言語を含めた

コミュニケーション機能に障がいを持ってしまったために、コミュニケーションを

円滑に行うことが難しい方がいる。

そのため、私たちは高度なコミュニケーションスキルが要求されると考えている。

 

ところが、この業界に身を置いて30年近くたつが、他業種と比較してコミュニ

ケーションスキルが際立って高いとはいいがたい状況にあるように感じている。

営業職が相手の懐に入るために使う『営業トーク』を医療や介護の業界人が意図的

に使う場面をほとんど見たことがない。

また、状況に応じて会話の質や表情、声のトーンを変えるという行為もほとんど

行わず、『一本調子』で対応することが多く、その対応が適切と考えている業界人

がかなりいるようにも思う。

そういった人たちは、「感情をコントロールする」ことと「感情を出さない」こと

の違いを全く理解していないのではないだろうか。

 

さらには、顧客(ご利用者や患者)とのかかわりが長くなると、身内であるかの

ような錯覚に陥って、無用に馴れ馴れしく接する人たちも多くいる。

親子以上の年の差の他人に「タメ口」をたたかれ、時には命令調で言葉を浴びせら

れて喜ぶ人などいるのだろうか。

年がかなり下の傲慢な態度をとる医者と接した時には、「こいつ医師免許がなけれ

ば、叱り飛ばしてやるところだが・・・」などと思うことはよくある。

 

ここのところ何度も耳にする『高齢者施設等で虐待が発生している』原因は、報道

等で取り上げられている「過度なストレスや重労働」よりも、高度なコミュニケー

ションスキルが要求される現場で未熟なコミュニケーションスキルしか持ち合わせ

ていない者が対応することによって起きているのではないかと感じている。

 

私たちの業界に身を置くものこそ、コミュニケーションスキルの向上が重要なので

はないかと常々思っている。

更新認定の有効期間延長

2021.3.2

先日、

『厚生労働省は2月26日、介護保険法の施行規則を新たに改正したと全国の自治体

へ通知した。要介護認定の更新時の有効期間について、上限を4年に延長すること

を盛り込んでいる。』

との報道があった。

 

これまでは、最長で3年間の有効期限となっていた要介護認定の期間がさらに1年

間延長されることになった。(ただし、一定の要件を満たした場合に限られる)

予てから高齢化に伴う認定申請者数の増加で、認定にかかる日数が長期化し、今後

さらに膨らんでいくことが大きな課題となっていた。

今回の改定は、我々にとっても、認定申請した方にとっても喜ばしいことと思う。

 

また、この改定は事務手続きを簡素化して行政の負担を軽減する狙いがあると言わ

れているが、介護現場にいる者から見ても現実的な措置と言える。

介護保険制度がスタートした当初の認定の有効期間は、最短で3ヶ月、最長で1年

間だったと記憶している。

その当時から介護現場にいた私は、「認定時から状態が大きく変わっている場合に

は、認定の有効期間にかかわらず区分変更申請で要介護度の見直しができるのに

何でこんなに短く有効期間を刻むのだろうか」という疑問があった。

 

5、6年おきにこの有効期間が延長されてきており今回は4年間となったが、この

先の有効期間が5年間、6年間と延長されるかもしれない。

それはそれでよいのではないかと思いつつ、あまり長くなってくると更新申請を

忘れてしまうのではないかという別の不安が出てくる。

目まぐるしい年度末において

2021.3.1

早いもので、とうとう決算月の3月に入ってしまった。

ただでさえ決算業務に追われるこの時期に、今年は介護報酬改定に向けた準備と

新規事業立ち上げに向けた準備が重なり、『てんてこ舞い』の状況となっている。

 

そうした状況にはあるが、『ホッと』することもあった。

当方事業の拡大とともにスタッフ数も増えて、通勤自家用車の駐車スペース不足に

悩んでいた。

ところが、先日から依頼していた駐車スペースの賃借を快く承諾してくださった

企業があった。当方事業所の目と鼻の先にある場所であったため、スタッフにも

不便をかけずに十分なスペースを確保することができたことはありがたい以外の

何物でもない。

また、賃借の担当の方が非常に好意的で「困ったときはお互い様ですよ」とまで

おっしゃってくださった。

 

『捨てる神あれば拾う神あり』の年度末の出だしといったところか。

 

札幌トヨペット株式会社様

本当にありがとうございました。