北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

月別: 2021年12月

バランスをとることが重要

2021.12.2

当ブログでは、度々「北欧の福祉先進国」を比較対象として取り上げて話題にする

ことがある。そのためか、「あなたは北欧の社会民主主義の信奉者ですか」と

問われることがしばしばある。

 

その問いに対する私の答えは「Noだ」。

そもそも、その時代のその国に完全にマッチする主義など存在しない。なのに一つ

のカラーリングで全てを語ろうとすることには無理がある。

どのような主義主張であっても、良い点・悪い点がある。真似るべき良い点につい

ては積極的に取り入れたほうが良いだろう。また、悪い点についても真似てはいけ

ない一つの教訓として覚えておくことは良いことだろう。

 

しかし、「良い点だから全て真似る」とする考えはあまりにも短絡的であろう。

北欧のそれには、感銘を受ける素晴らしい取り組みや考え方がいくつもあるが、

我が国とではこれまで歩んできた歴史も違えば、地政学的な問題もある。また、

国民の志向や生活習慣も違えば、天然資源など国家が保持している財産の内訳も

大きく違う。

条件が同じではない以上、無条件で真似ることが得策とはいいがたい。

 

さらに言えば、世界を見渡した時の成功例として多くの方から羨望のまなざしを

受けてきた『北欧型社会民主主義』であるが、現状では「限界点」に達してきて

おり路線変更を余儀なくされつつある。

民主主義を「アメリカ型」、「北欧型」で分類した場合によく用いられる「大きな

政府」と「小さな政府」についても一長一短がある。

「経済至上主義」も「政治による過度な市場経済への介入」も度が過ぎると多くの

国民の不利益となる。

 

要は、その時代その場面に合わせて、「どのようにバランスを取っていくのか」が

重要なことであって、どちらかに偏ることではない。

感染症予防はここからが本番

2021.12.1

毎年、10月~11月にスタッフの法定検診を実施している。

そして、この時期に行っていることもあって、同時に希望するスタッフには

インフルエンザ予防接種を受けてもらっている。

 

今年も全スタッフの法定検診が無事終了したところであるが、同予防接種の方は

半数以上のスタッフが終えていない。これは、何処かで不手際があったということ

ではなく、そもそも同ワクチンが不足していることに起因する。

 

このことは、我々の周辺にのみ起きている出来事ではないようだ。

新型コロナウイルス流行に伴いワクチン製造用資材が世界的に不足している影響で

国内で季節性インフルエンザワクチンの供給が遅れており、国内では新型コロナ

ウイルス感染との同時流行を懸念して接種を希望する人が増えて、一部の医療機関

で予約が取りづらい状況が見られているそうだ。

 

そんな矢先、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が国内で初めて

確認されたとの報道があった。この新株は、これまでの変異株より感染力が高い

のではないかと言われている。

 

これからの季節が、ウイルスとの戦い本番となりそうだ。

手洗い、うがい、消毒、マスク着用などの基本を怠らず、感染症予防に努めたい。