北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問介護施設を運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

月: 2022年2月

判断できないリーダーは無用

2022.2.3

先週から今週にかけて、当方の複数スタッフのお子さんが通う学校が新型コロナ

ウイルス感染症の影響で学級閉鎖となっている。そのお子さんが濃厚接触者の扱い

となったことを受けて、当該スタッフも自宅待機の状況となっている。

当方としては、現場を止めるわけにはいかないので、出勤できないスタッフの穴を

埋めるべく、法人全体が総力戦で対応にあたっている。

 

それにしても、最近の新型コロナウイルス感染症への対応は、感染症法による分類

2類からかけ離れたものとなっている。濃厚接触者は、無症状であれば自主隔離と

なっており、濃厚接触者が発熱した場合には診察を受けずに感染症の確定診断が

つく。

そして、このような対応となっていることに対して行政は、「マンパワーが足りて

おらず、これが現実的な対応となる」と言っている。

がしかし、それは本当だろうか。

 

もし、変異株のオミクロンの重症化率や死亡率が著しく高ければ、「マンパワー

が・・・」などと言っている場合ではなく、当方が今行っているように行政も他部

署や他の行政機関の人員を総動員してでも対処することだろう。

 

現状を見ると同変異株の重症化率や死亡率は、感染症法による分類5類にあたる

インフルエンザと同程度である。だから、「総動員までしなくてもよい」と判断し

ているのだろう。

しかし、感染症学者等が「オミクロン株の全容が解明できていない今、2類から

5類への変更は時期尚早だ。また、新たな変異株が出るかもしれないので現状の

2類を維持したほうが良い」などと言っているため、行政は同2類を維持すると

いう体裁を保とうとしている。

 

そして、行政は『動きは5類、体裁は2類』を保つために企業や教育現場に感染症

にかかわる管理を丸投げしているのである。

医療や介護の現場から言わせてもらうと、現場が崩壊しかかっているのは、新型

コロナウイルス専用のベッドが足りないからではない。現場で働くスタッフが足り

ないからである。

 

医療や介護、教育の現場は、新型コロナウイルスにではなく、行政の体裁を保つ

行為によってつぶされることになる。

もはや同2類の体裁を保つことには何の意味も持たない。

あとは政治判断だろう。

「周りの話をよく聞く」総理大臣も結構だが、判断できないリーダーは無用だ。

 

ちょっとした時間の活用が介護現場を救うかも?

2022.2.1

昨日当ブログでお伝えした通り、3回目の新型コロナウイルスワクチン接種で見事

なまでに副反応があり、2日間1歩も外に出ず自宅療養していた。

 

その2日間は倦怠感が強く出ていたこともあって、「やれることはやろう」という

気力も生まれず、ダラダラと過ごしていたこともあって『テレビとYoutube』が

大親友となった。

 

療養とは言っても、寝てばかりいるとかえって痛みや倦怠感が増すこともあったの

で、極力起きて過ごしていたがその分だけ暇を持て余す時間が長かった。

そんなわけで、普段はあまり見ない内容の『テレビとYoutube』を永遠と視聴して

いたが、結局目に留まるのは『高齢者介護の現場』に関係する部分ばかりだった。

 

 

その中で、「リモートワークと介護を両立することにしたが、職場に居場所がなく

なった」といった内容のものがあった。

私はそれを見て、「いやいや逆だろう!これからはそういった両立が推進される

世の中になってくるだろう!!」などとテレビに突っ込みを入れていた。

 

国の積極的な政策も手伝って、介護従事者の所得は急速に向上してきている。その

結果として、「介護現場に身を留めよう」とか「介護現場に足を踏み入れよう」と

考える方も増えてきているように感じる。

 

しかし、『爆発的に増え続ける高齢者と減り続ける若者』の現状を鑑みると、我々

のような介護サービス事業者だけでは到底支えきることは難しい。

こうした状況から、今一度インフォーマルな社会資源を強く見直した方が良いので

はないかと考えている。その中には当然家族も含まれる。

 

ICTやロボットの導入も結構だが、「リモートワークでできたちょっとした時間」

や「定年退職してできたちょっとした時間」、「子育てを終えてできたちょっと

した時間」などのちょっとした時間も集めるとそれなりの時間が作れる。

そして、この時間の一部を、専門的ではなくても構わないので自分たちでできる

範囲の介護に当てることができれば相当な大きな力になる。

さらに理想を言えば、このちょっとした時間を家庭内のみではなく、地域の中に

提供することができれば色々なことができる。

昔はそうやって支え合って生きてきたのではないだろうか。

やはり人は、「地域の中で育まれ、地域の中で支え合う」ものではないかと思う。

 

ダラダラ過ごしていたはずなのに結局仕事に関連することばかり考えていた自分が

いる。「これ職業病ってやつか?」

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