北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

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食中毒状態を回避するためにも

2022.1.11

『「この国に国家資格はどれくらいあるのか。その名前も含めて全て示して欲しい」。2003年に野党議員が国会へ出した「質問主意書」の中の一文だ。これを受けた政府は、当時存在していた国家資格の名前を全て列挙した答弁書を閣議決定している。その中に、介護福祉士や社会福祉士などと並んで”介護支援専門員”も含まれていたことが、日本介護支援専門員協会の調査によって判明した。2003年の時点で既に、政府が介護支援専門員を国家資格として位置付けていたことを意味する。

介護支援専門員は国家資格として認められていない、という業界の既成概念とは相容れない見解。それが閣議決定されていたことで今後、一般的な解釈の再整理を求める声が広がりそうだ。

協会の柴口里則会長は取材に対し、「政府の閣議決定があるのなら、歓迎すべき事実だ。今後は、”介護支援専門員は既に国家資格である”という真実を広めたい。もちろん、ケアマネジメントの質の向上や介護支援専門員の処遇改善に向けた活動にも引き続き注力していく」と表明。「今は看護師や介護福祉士など他の国家資格を経ないと介護支援専門員になれない。今後はダイレクトで受験できる明確な国家資格を目指す」と話した。』

との報道を見て思うこと。

 

上記にある通り、業界内で介護支援専門員は、国家資格ではなく公的資格であり、

各都道府県が管轄しているという認識であった。

だが、上記の記事によると、我々が知らない間に同資格は国家資格へ『昇格』して

いたらしい。

 

個人的には、公的資格であろうと国家資格であろうと、やるべきことに変わりは

ないので「どっちでもいい」ことではある。

ただ、日本介護支援専門員協会会長の「今は看護師や介護福祉士など他の国家資格

を経ないと介護支援専門員になれない。今後はダイレクトで受験できる明確な国家

資格を目指す」との発言には大いに興味がある。

 

介護支援専門員は、対人援助の専門職である。

そのため、本来は同専門職として必須である相談援助にかかわる知識や技術を持っ

ていなければ専門職として成立しない。しかし現実には、そのような知識や技術を

持っていなくても、要件を満たした他の国家資格を持つものが取得することができ

てしまう。結果として、対人援助とは程遠い内容のケアマネマネジメントが方々で

展開されてしまっている。

 

これは例えるなら、調理に関する知識や技術が全くない者が、手先が少しだけ器用

という理由だけで、厨房に立ってお金をいただいて食事を提供しているようなもの

である。こんなことがまかり通ってしまえば、そこら中で食中毒が頻発してしまう

危険性が大いにある。

 

これまでに、下手くそなケアマネジメントの影響で、「食中毒」状態になるご利用

者やご家族を沢山見てきた。

そういった点からも、「ダイレクトで受験できる明確な国家資格を目指す」ことは

大変喜ばしいことではないだろうか。

そろそろ5類でも良いように思う

2022.1.10

先週、『3回目となる新型コロナウイルスワクチン接種』の案内が自宅に届いた。

昨今の爆発的な感染拡大を鑑みると早々に接種したほうが良いと考えている。

しかし、新型コロナウイルス感染症対策は、これまでと同様の考え方で本当に良い

のだろうか。

 

当方が運営する介護サービス事業をご利用されている高齢者は、様々な疾患を抱え

新たに発症あるいは悪化する危険性を持ちながら生活している。その方々が、感染

症以外の疾患で入院治療が必要となっても、従来通りの流れで適切な治療まで辿り

着けないことがしばしば起きている。

その理由は一つではないが、新型コロナウイルス感染症対策により入院病床が従来

の流れで利用できないことが大いに影響している。

 

新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株は、いままでの変異株より感染力

が高いため、これまで以上に感染者が増える可能性が大いにある。

一方で、致死率はデータ不足で正確な数値が中々出せない状況にあるものの、0.2

~0.4%と言われており、0.1%程度と言われているインフルエンザウイルス感染に

よる致死率に近づいてきている。

 

年末年始、餅詰まらせによる窒息や雪道での転倒骨折など季節的に増えてくる事故

も多く発生している。本来であれば、命を落とすことはなかったであろう事故や

軽度の疾病でも、通常の流れで治療を受けることが出来なければ、高齢者にとって

は命取りになることは十分にある。

 

そろそろ、感染症法による分類を2類からインフルエンザと同じ5類へ変更する

必要があるように思える。

正しく恐れることが重要

2022.1.7

年末から年始にかけて、新型コロナウイルスの変異株『オミクロン株』の感染拡大

が国内に広がっているとの報道が繰り返されている。

特に沖縄県の感染拡大が酷いことになっており、速報によると1日の新規感染者数

が1400人を超える見込みとなるそうだ。同県を含めた数県でまん延防止等重点

措置の発令が予定されている。

 

この状況を「対岸の火事」と侮ることはできず、北海道も同様の状況になる危険性

は十分にある。

そのことを踏まえて、改めて『新型コロナウイルス感染症』が何故恐れられている

のかを今一度考えたほうが良いと思う。

 

まずは、「未知のウイルス」であるため、『治療方法が確立されていない』ことが

一つの問題点としてあげられる。そして、同ウイルスに感染し発症することにより

『重症、死亡のリスクがある』、さらに治療を要する人が爆発的に増えることで

『医療体制が崩壊する危険性がある』ことが最悪のシナリオとなる。

 

そのため、

・治療方法を確立する。

・重症化や死亡リスクを軽減する。

・医療体制の維持や強化を行う。

ことが重点的な対応策として講じられてきた。

 

そのように考えると、昨今の『オミクロン株感染者拡大』の報道は、重要な部分が

抜けているように思え、いたずらに恐怖心をあおっているようにも感じられる。

 

最近の同感染症に関する報道は、「感染者が増えている!増えている!」と連呼

するばかりで、肝心な重症化率や死亡率、医療機関のひっ迫状況が全くと言って

いいほど取り上げられていない。

これでは、「今日のインフルエンザウイルス新規感染者は○○人でした」と情報を

垂れ流すこととほとんど変わりはない。そして、多くの人はその情報を受け取って

も「だから何?」と反応することだろう。

 

『正しく恐れる』ことは大切なことだと思うが、『いたずらに不安をあおる』こと

は百害あって一利なしだろう。

 

「申請しやすい=悪」ではない

2022.1.6

年始から始まった介護報酬及び医療報酬請求のためのレセプト業務が一段落した

ので、昨年末に公表された『介護職員等の賃上げ』にかかる手続き作業を開始する

こととした。

 

高齢者介護事業を営む経営者としては、介護スタッフの給与が向上することは大い

に喜ばしいことであり、国が後押ししてくれていることには感謝している。

 

しかし、今回で第3弾となる介護職員の処遇改善にかかる改定であるが、未だに

1本化される見通しがない。

今回の改定に伴う当方の給与規定によると、介護職員の処遇改善にかかる手当が

3種類になることになった。国は、どれだけ種類を増やすつもりなのだろうか。

 

当ブログの『手当と加算はまやかし』でも触れた通り、手当や加算の類は一定の

役割はあるものの、これらを乱発することは企業にも労働者にもデメリットが

大きすぎる。

今回で3種類に増えた介護職員の処遇改善にかかる加算には、個別に事務手続きを

要するため、同じ性質を持つ手当に対して3倍の労力を必要とする。

また、「手続きは簡素化する」と繰り返しアナウンスされているが、この類の手続

きが簡素化されたためしはない。相も変わらず相当量の書類提出が求められ、算定

にかかるルールも個別に設けられ、簡素化どころかどんどん複雑化してきている。

 

お役人さんは、本当に物事を複雑化させることがお好きなようである。

日本が諸外国と比較した際、『生産性が低い』と言われる所以が分かる気がする。

もっと単純化しておけば、申請する方もチェックする方もミスなく効率よく手続き

が進むのに、複雑化してしまうから不必要に人員や時間を要するだけでなく、ミス

も増える。

 

お役人さんはひょっとして、「申請しやすい=悪」とでも思っているのではないの

だろうか。それは大きな勘違いだということに早く気が付いてもらいたい。

今年もやることは盛沢山

2022.1.5

年が明けて、仕事始めの2日目。

今年は、仕事が盛沢山の年始のはずなのだが、何だかのんびりと過ごしてしまって

いるように思う。正月ボケなのだろうか。

 

年末年始に結構降った雪をかきつつ、関係各所への年始のご挨拶を済ませ、「さて

山澄の仕事にとりかかろうか」といったところなのだが中々エンジンがかかって

くれない。

 

年明け早々には、昨年に急転直下で政策決定された『介護職員の賃上げ』を実行に

移すための準備を進めなければならない。

しかも、2月支給分の給与から対応しなければならないため、手当の支給額の算出

や給与規定の変更など、やらなければならないことが結構ある。

 

また、当ブログで再三取り上げている新規事業『看護小規模多機能型居宅介護』が

4月に迫っており、補助金の申請や介護保険事業としての指定申請作業が大きな口

を開けて待ち構えている。

 

さらには、大家さんや地域の方々から懇願されていた『商店街空き店舗活用事業』

にも取り掛からなければならない。当方も属している商店街であるが、ほぼシャッ

ターが閉まった状況にあるため、活性化が急務である。

 

そんなこんなの、取り掛からなければならないことを先送りして、今はとりあえず

介護報酬及び医療報酬請求のためのレセプト業務に没頭している。

忙しない1年になりそうだが、じっくりやっていこう!

明けましておめでとうございます

2022.1.4

明けましておめでとうございます。

本年も変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。

商用フリー・無料イラスト_干支_寅年(虎・とらどし ...

良いお年を!

2021.12.31

今年は本当に大変な1年だった。

それでも大きな事故もなく、年を越すことができそうだ。

 

多くの方々に支えていただいたこと、心から感謝申し上げます。

皆様、良いお年をお迎えください。

 

今年1年を振り返って

2021.12.30

一昨日が仕事納めだったため、今一人で静けさ漂う事務所で、事務作業を行い

ながら今年1年をしみじみと振り返っている。

 

昨年、今年ほど、多くの方に支えられたと実感できた年はなかった。

無論、これまでも多くの方々に支えられてここまでやってこれたと思っている。

それでも、新型コロナウイルスという未知の存在との戦いそして共存は、これまで

経験したストレスと負荷の比ではなかった。

それは、「大変だった」という一言ではとても片付けられない。

 

それでも、事業を継続することができて、スタッフの生活を維持するための給与を

支払うことができて、さらには新規事業を手掛けることもできている。

これもひとえに、私たちを直接的、間接的に支えてくださった方々(法人、個人)

のおかげである。

 

私たちは決してこのことを忘れてはいけない。

身近に困っている人がいて、自分たちにできることが少しでもあるのなら、全力で

支援していかなければならない。

それが私たちにできる恩返しだと思っている。

 

来年、新型コロナウイルスがどのように変異して、どのように感染拡大していくの

かは予想しがたいが、それでも地域の皆さんの下支えとなれるように自粛してきた

活動も再開しようと考えているし、来春開設予定の新規事業も地域の皆さんに有用

にご利用いただけるよう努めたい。

また、地域で活動、活躍している方々との連携をより深めて、地域全体が明るく

住みやすい場所になれるよう邁進したい。

 

今年1年を振り返ると、そんな強い決意を改めて自覚することができた。

仕事納め

2021.12.28

来春開設予定の看護小規模多機能型居宅介護(ナーシングホームみのりの丘)の

上物の外壁工事が完了した。

 

 

ユニットバスも入り、階段もできた。

 

 

内装工事はまだまだこれからのようだが、完成が近づいてきている。

 

ところで、

本日は当方グループの仕事納めの日となる。

今年1年、コロナ渦にあって、必死に職務を全うしてくれたスタッフには心から

感謝を申し上げたい。また、年末年始も引き続き職務に従事するスタッフに対して

は、さらに感謝を申し上げたい。

年明けに元気な姿でスタッフの皆さんとお会いできることを心より楽しみにして

いる。体調管理や事故に十分気を付けて年末年始を過ごしていただきたい。

 

そして、当方のサービスをご利用くださったご利用者及びご家族に対して、心より

御礼申し上げるとともに、良いお年を迎えていただきたいと願うばかりである。

 

当ブログは年末まで更新する予定でいるので、ご挨拶は改めて!

 

抱える闇が広がっていく

2021.12.23

『国内最大級のポータルサイト「ヤフージャパン」は22日、ヤフーニュースのコメント欄で違反投稿を抑止する取り組みを強化したと発表した。誹謗中傷対策の一環で、同日からコメントごとに「非表示・報告」とのボタンを設け、不適切な書き込みについて読者からの通報を促す。違反投稿を繰り返す利用者への警告も強めた。報告ボタンはコメントの右上に設け、読者は「わいせつや暴力的」や「過度な批判や誹謗中傷」などの理由を選んで送信する。違反投稿を繰り返す利用者への警告に「発信者情報開示請求を受けた場合、法令上の手続きにのっとり開示を行う場合がある」との文言を加え、プロバイダー責任制限法に基づいた対応を取ると強調した。』

との報道を見て思うこと。

 

この様な問題が発生することはあらかじめわかっていたと思うので、いささか対応

が遅いと感じるが、それでも今回のような対応を始めたことは一歩前進と考えて

いいだろう。

 

それにしても、顔も名前も出さずに他人へ一方的な攻撃を加える『闇討ち』のよう

な行為は、秩序や倫理観の問題ではないように感じている。

誹謗中傷する人自身がまさに『闇』を抱えているように思うし、場合によっては

治療が必要な病的な精神状態にあることも多いように思う。

 

そう考えると、違反投稿に対する規制を強化することで、一定程度の効果は得られ

ても根本的な解決には程遠いという状況が続くようにも思える。

しかしこれは、ネットやSNS上の問題だけではない。

 

先日、札幌市内のホテルで亡くなっているところを発見された著名人のご遺族で

ある著名人が会見を行った際、会見に参加していた記者から「今のお気持ちは?」

との質問が投げかけられたことが話題となっている。

著名人であったため会見を開くことになったわけだが、最愛の娘を亡くした直後の

親の気持ちなど聞かなくても誰でもわかる。

どういった意図でその記者がそのような質問をしたのかはわからないが、倫理観と

言うよりも、サイコパシーな要素を感じる。

 

誹謗中傷への対応対策を考える上では、規制を強化することも大切だとは思うが、

同時に『闇を抱えている人』へのケアも重要になってくるのではなかろうか。

現代社会は、便利になった分だけ「生きずらい」世の中になっているようにも感じ

るため、こうした『闇』はますます広がっていくように思う。