北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

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社会福祉実習の受け入れ(2021)

2021.8.18

2018年度(平成30年度)より社会福祉士の国家資格取得を目指す大学生の

実習を受け入れており、今週から市内の大学に在学中の4名が来ている。

昨年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で実習そのものを延期あるいは中止と

した大学や専門学校が多くあったため、当方の受け入れもなかった。

 

この実習の主な目的は、

実習生が事前に準備した『実習の課題』について現場の経験を通じて明確化あるい

は解決していくことにあり、大学で学んだ社会福祉にかかる課題や取組みをより

具体的にイメージ化することにある。

教室の中だけでは見つけにくい、支援を必要とする方々を取り巻く社会環境の実情

や課題をたくさん吸収していただきたいと願っている。

 

これから約1か月間、当方が運営するデイサービスや小規模多機能型居宅介護事業

所の現場に入って、多くのことを学んでいただくこととなっている。

 

 
 

 

将来、この中から数多くの方々が高齢者介護の現場に就職してくれることを心より

願っている。

最低賃金の大幅改定

2021.8.17

『厚生労働省は13日、都道府県ごとに決める2021年度の地域別最低賃金の改定額を公表した。人口を加味した全国平均額は28円増の時給930円で、山形や島根など7県は国の中央最低賃金審議会(厚労相の諮問機関)が示した引き上げ目安額28円を1~4円上回った。残り40都道府県は目安額通りの改定。10月から適用する。目安制度が始まった1978年度以降で、最大の引き上げ幅となった。』

ちなみに北海道の最低賃金は“861円から889円へ”変更となった。

との報道を見て思うこと

 

労働者にとって、賃金が上がることは喜ばしいことだろう。

首都圏では1000円台を突破した地域もあり、初めて全ての都道府県で800円

台を突破した。

 

しかしこれ、単純に喜べることなのだろうか。

国内の99%は、中小零細企業である。

人件費が急激に上がる一方で新型コロナウイルスなどの影響を受けて、営業自粛や

縮小している事業者も数多くいらっしゃる。当然のことながら、売り上げが落ち

込むことになれば、倒産の危機が迫る死活問題になる。

 

そうなるわけにはいかないので、

中小零細企業の経営者の多くは、人件費を抑えつつ生産性を上げるために

①スキルの低い新規採用(新卒も含め)を控え、スキルを持つ者を重用

②ボランタリーな人材、安価に使えるスキルを持つ高齢者を採用

という思考を持つことだろうと思う。

その結果として、キャリアの少ない若者や資格を持たず学歴の低い者たちがあおり

を受け、求職にアドバンテージを持つ強者のみが勝ち組になってしまう。

 

野党の政治家が中心となって、「賃金格差の是正!最低賃金の大幅引き上げ!

雇用の拡大!低所得者の救済!」を声高らかに訴えているが少しずれている。

 

また、立場が弱いのは、労働者だけではない。

中小零細企業も決して強い立場にはない。

中小零細企業を追い込めば、自ずと労働者がダメージを受けることになる。

結果として、賃金格差はさらに広がり、低所得者はさらに冷遇される。

最低賃金を大幅に引き上げる場合には、中小零細企業の救済施策を同時に行わ

なければ片手落ちとなってしまう。

 

こんな単純なこともわからない政治家って・・・。

お墓参り

2021.8.13

今日からお盆休みという方も多くいらっしゃるのではないだろうか。

日々の生活に忙殺されてご先祖の供養をできていないが、この時期だけはお墓参り

に出向こうと考えている方も少なくないと思う。

 

私もその一人で、混雑を避けて一足先に先日お墓参りに行ってきた。

が、お墓に到着して仰天した。

「うわぁぁぁぁぁ~、お墓の横の灯篭みたいなやつ(正式名称が分からない)が

壊れている~」

 

慌てて親族へ連絡して、修理することとなった。

なんだか罰当たりな気がしたのでいつもより入念に掃除と挨拶をして帰ってきた。

 

今年の夏は暑い日が続いたが、「これから少しずつ涼しくなってくるのかなぁ」

などと物思いにふけりながら家路へ向かった。

 

これから、当方のスタッフも交代でお盆休みを取ることになるが、お墓が遠方と

いう方もいらっしゃるようである。くれぐれも事故など無いように気を付けて

行ってきてもらいたい。

オリンピックが終わって

2021.8.12

先週、東京オリンピックが閉幕し、来週からパラリンピックが開催される。

オリンピックでは、過去最多のメダル数獲得とか、兄妹同日金メダルとか、最年少

金メダル獲得などなど話題に事欠かない大会となったようだ。この後に続く、

パラリンピックに出場予定の選手の皆さんにも大いに刺激になったことだろう。

 

『過去最多』といえば、新型コロナウイルス感染者数も記録を更新し続けている。

昨日の東京都の同感染者数は4,200人にも上っている。

 

この様を見て、ついこの間までオリンピック競技を連日取り上げて大盛り上がり

を示していたマスコミ各社が、お得意の手のひら返しで「オリンピックのせいで

感染者が拡大した!」と大騒ぎしている。

と思いきや、全国高校野球選手権(俗にいう甲子園)の熱戦を連日報道している。

傍から見ていると、『滑稽な存在』と思えるマスコミ各社であるが、当事者には

その自覚があるのだろうかと思ってしまう。

 

ただし、昨今の同感染症拡大については、私も再三申し上げていることを繰り返し

伝えたい。同感染症拡大は、緊急事態宣言下にあって、飲食店が軒並み営業を自粛

あるいは閉店している最中に起きている。

改めてもう一度言うが、「飲食業の営業規制は同感染拡大防止に役立たない」ので

ある。

『弱者を見せしめのようにイジメる』これが、この国の政治や行政にかかわる者

たちの本質であろうと思う。

こんなことが許されて本当に良いのだろうか。

質を担保し量を増やす

2021.8.5

『3月8日実施の介護支援専門員実務研修受講試験の受験者数を厚生労働省が公表し、47都道府県の受験者数は4万918人。過去最少の4万9312人だった昨年度から更に17.0%、8394人少なくなった。

ケアマネ試験をめぐっては昨年度、受験者数が急減して業界に衝撃が走った経緯がある。2級ヘルパーなどを除外した受験資格の厳格化も一因だが、「割りに合わない」とみなす人が増加したと指摘する声も少なくない。 ケアマネは求められる役割や研修が多く非常に大変だ。介護報酬の「処遇改善加算」の対象にも含まれておらず、給与面ではベテラン介護福祉士らに追いつかれつつある。』

との報道を見て思うこと。

 

近年、高齢者人口が爆発的に増え、それに伴って要援護高齢者も急増している。

そうした中で、高齢者介護サービスの人員不足は深刻化してきている。それと同様

にケアマネジャーの人員不足も否めない状況下にあるため、上記の報道は非常に

由々しき問題となる。

 

また、介護保険制度が開始されて間もないころは、ケアマネジャー1人あたりが

担当することができるご利用者の上限件数といったルールはなかったため、多くの

ご利用者を担当していたケアマネジャーであれば100件以上受け持ちがあった。

現在は、ケアマネジャー1人あたりが40件以上受け持ちのご利用者がいると減額

される仕組みになっているので、『100件以上受け持ち』というケアマネジャー

はほぼ皆無であろう。

そのため、ルール化以降はより多くのケアマネジャーが必要となっていた。

 

介護員と同様にケアマネジャーについても、国にはその仕事に従事している人たち

の身分を引き上げ、『誇りとやりがい』が増すことによって資格取得や職務につく

ことを目指す人を増やしていく施策が求められる。

ただし、資格取得や職務につくことへのハードルを下げて人員を増やそうとする

考え方には断固反対したい。

そうすることによって、明らかに興味がない方や適性を著しく欠く方がケアマネ

ジャーの職務に就く状況が急増することになりかねないし、結果として被害をこう

むるのはご利用者やご家族である。

 

もっとも、昨年度の試験は全国で円滑に行われたとは決して言えず、 台風19号や

新型コロナウイルスの感染拡大が影響して、試験の中止や再試験を決行せざるを

得ない状況が続き、こうした混乱を受けて受験を見送った人がいるとみられる。

 

いずれにしても、質を担保しつつ量を増やすということは難題である。

新型コロナウイルス感染症の影響はこんなところまで

2021.8.4

来春開設予定の看護小規模多機能型居宅介護(ナーシングホームみのりの丘)の

建設予定地で地鎮祭を執り行い、「さぁ~いよいよ着工」とブログでお知らせ

したいところであるが、今は『建築確認済証』の交付を今か今かと待っている

ところである。

 

『建築確認』とは、家などの建築工事をする前に建物や地盤が建築基準法に適合

しているか確認することで、自治体や自治体から指定を受けている民間の検査機関

が手続きを行い、申請から交付までには最長35日かかると言われている。

ただし、よほど複雑な建築物や地盤でなければ3週間程度で交付されることが一般

的のようである。

 

先月初旬に同申請をしているので、そろそろ交付されてもよいころ合いのはずで

あるが、どうやら新型コロナウイルス感染症対策にかかる『ウッドショック』の

影響で駆け込み申請が重なり、同書類審査に時間を要しているらしい。

 

新型コロナウイルス感染症は様々な分野に大きな影響を与えている。

同感染症が1日でも早く収束すること、そして建築確認済証の交付も1日でも早く

届くことを心の底から願っている。

長寿大国ニッポン

2021.8.3

『厚生労働省は30日、最新の2020年の「簡易生命表」を公表した。男女ともに平均寿命が過去最長を更新したことが明らかになった。男性の平均寿命は81.64年、女性は87.74年。前年と比べて男性は0.22年、女性は0.30年伸び、これまでで最も長くなった。延伸はそれぞれ9年連続。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大や自殺で亡くなる人が増えたが、全体の平均寿命の伸びは継続した。医療技術の向上や健康意識の高まりが大きな要因。厚労省は「肺炎やがん、心疾患などの死亡率の低下が寄与した」と分析している。厚労省が把握している国、地域の平均寿命との比較をみると、男性は香港、スイスに次ぐ3位、女性は香港に次ぐ2位。日本は引き続き世界トップレベルを維持している。』

との報道を見て思うこと。

 

人間の英知によって人の寿命が伸び続けており、様々な可能性を秘めている。

私は職務上、高齢者とかかわることが多くあるため、近年になって平均寿命が益々

延びてきていることを実感する。

また、我々としては平均寿命を延ばすだけではなく、健康寿命の延伸に寄与したい

との思いを強く持って、これまでの活動を続けているし今後も継続したいと思う。

 

私見ではあるが、一昔前と比較すると今の70代、80代の方々は非常にお元気な

方が多くいらっしゃるように思う。

当方の施設には、もうすぐ80歳になるスタッフが現役バリバリで職務に従事して

いる。同スタッフは、若手スタッフに対して人生経験や知識を伝える重要な存在で

あるばかりか、「幾つになっても、その気になれば働くことができる」という励み

や目標となる存在でもある。

また、ご利用者にとっても、同じ時代を生きてきた人としての親近感があり、安心

して身をゆだねることができる存在でもある。

これから先の活躍を心から願っている。

 

ところで、香港が男女とも長寿1位の国とは知らなかった。

 

訪問介護利用割合に対する監視強化のからくり

2021.7.30

『厚生労働省は28日、社会保障審議会の分科会で、給付費の適正化につなげる施策の一環として、区分支給限度基準額の利用割合が高く、かつ、訪問介護がサービスの大部分を占めるケアプランを作っている居宅介護支援を事業所単位で抽出していくことを今年10月から導入される新たなケアプラン検証制度として導入する。』

との報道を見て思うこと。

 

介護保険制度では、要介護度によって1カ月当りに保険適応されるサービスの利用

上限枠が決められている。この枠を超えてサービスを利用することは可能であるが

超えた分については保険適応されないため10割の負担がご利用者に求められる。

そのため、ケアマネージャーは極力同上限枠を超えない範囲で必要な介護サービス

が利用できるように毎月給付額の管理を行う。

 

しかし、今回の施策は、「同上限枠を超える前の段階で監視を強化しよう」という

内容で、ターゲットとなっているのは“訪問介護(ヘルパーサービス)”の利用割合

についてだ。

なぜこんなピンポイントで監視を強化しようとしているのか。その背景には、介護

保険財政のひっ迫を緩和する目的で、国にとって「金のかかる特養老健」をやめて

「金があまりかからない有料老人ホーム」、さらに「もっと金がかからない外部

在宅サービス利用型の有料老人ホーム」を量産しようとしたところから始まる。

 

通常の高齢者介護施設は、施設に所属する看護・介護スタッフがご利用者の身の

回りの支援を行う。しかし、外部の在宅サービス利用型の有料老人ホームは、施設

に所属する看護・介護スタッフを置かないため、ご利用者の身の回りの支援は、

外部の訪問看護や訪問介護が担う事となる。

 

“外部”というと「よその人」というイメージを持つ方も多いと思うが、その実情は

施設に併設する訪問介護事業所が施設に所属する介護スタッフの如く、入居して

いるご利用者の身の回りの支援を行うのである。

ご利用者の状況にもよるが、日常的な身の回りの支援を必要としている場合には

毎日複数回の支援を要するため、訪問介護の出動頻度は相当量になる。

結果として、1カ月当りに保険適応されるサービスの利用上限枠の大部分を訪問

介護が占めることになってしまう。

 

この様に言うと「有料老人ホーム側があくどいことをしている」と思う方がいらっ

しゃるかもしれないが、国も十分に想定していた経営戦略の一つである。

また、「不必要な訪問介護サービスをご利用者へ押し付けている」という方もいる

が、実のところは不必要なサービスを押し付けるどころか無償サービスにせざるを

得ないほど有料老人ホーム側が負担していることの方が圧倒的に多い。

 

「介護保険財政のひっ迫を緩和しよう」と目先の金にとらわれて、初めから無理が

あるタイプの施設を施策した厚生労働省の浅はかさがなせる業である。

そして「監視を強化する」とは恐れ入った。

さすがにこの暑さは尋常じゃないな

2021.7.27

東京オリンピック・パラリンピックの競技会場では、日々熱戦が続いているが、

北海道でも熱戦ならぬ猛暑が続いている。

ここ数十年、北海道でここまで暑さが続いたことは記憶にない。

来年以降も同様の状況が続くのかわからないが、ここまで暑いと『北海道には無用

の長物』と長年言われてきた『冷房設備』の設置が必要になってくる。

 

例年、北海道の夏は非常に短く、猛暑となっても扇風機で何日か凌ぐとすぐに秋が

やってきたものである。

そのため、「一瞬の暑さを凌ぐために高額な冷房設備を設置することは贅沢」と

考える道民は少なからずいたように思う。

 

あくまでも個人的な感覚によるものではあるが、ここ数年の北海道も他の地域と

同様に『梅雨』と思われる状況になることが多くあるように思うし、体感温度も

上昇傾向にあるように思える。

『健康や生命の維持』という観点に立てば、冷房設備を「贅沢品」とは言っていら

れなくなってきているように思うし、特に高齢者世帯は、熱中症対策のためにも

同設備の設置を積極的に検討したほうが良いのかもしれない。

 

ここまで暑さが続くとご利用者ばかりかスタッフも変調をきたし始めている。

適度な水分補給や休息を取りながら業務にあたっていただいているが、くれぐれも

体調には十分に気を付けてもらいたい。

祝日七変化

2021.7.26

先週末、出勤の際に「やけに交通量が少ないなぁ」と思っていたら、手元にある

カレンダーから祝日が変更になっていることを教えられて初めて祝日であることが

理解できた。

 

在宅における高齢者介護の現場は、週単位でスケジュールが組まれることが多く

あり、祝祭日というよりも曜日で業務管理を行うことが多くある。

そのため、年末年始や5月の大型連休といった祝祭日以外は無頓着になりやすい。

ただし、このように伝えると「高齢者介護の現場は休みがないのか」と思われて

しまうかもしれないが、そんなことはない。

ちなみに、当方では週休2日制を導入しており、その他の休日と合わせると

中小企業の平均年間休日数107.5日を大幅に超える休日数を確保することが

できている。

 

そういえばここ数年、手元にあるカレンダーから祝祭日が変更になっていることが

増えてきているように感じる。

祝祭日が状況に応じて変更されることを「良しとするか」、「迷惑と感じるか」は

人それぞれ価値観があるだろうから、その良し悪しをこの場で論じることには

あまり意味は持たない。

 

ただ個人的には、祝祭日も誠実に職務を全うしてくれているスタッフには、心から

感謝と尊敬の念を表したいと思う。

 

そして、今回の連休とも関係の深い東京オリンピック・パラリンピックがいよいよ

開幕した。コロナ渦にあって、いささか盛り上がりに欠けると言われてきたが、

柔道の阿部兄妹同日金メダルなどで出だしから盛り上がっている。

選手の皆さん!ファイト!