北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

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嫌な流れを止めたい。

2019.11.18

またしても、芸能界で麻薬がらみの逮捕者が出た。

何だか、毎月のようにこの手のニュースを耳にしているような気がする。

 

当ブログの『もっと贅沢な暮らしを!』でも取り上げたが、この先の流れはお決ま

りのパターンか⁉︎

『逮捕→保釈→介護施設でボランティア』

我々の業界をこれ以上貶めるのはやめてもらいたいものだ。

 

そんな矢先、鹿児島県の有料老人ホームでまたしても、職員による入居者への暴力

事件が起きた。

 

やはり何事においても『適正』というものがある。

 

我々の業界は、一所に留まることができず職を転々とする方や犯罪等の贖罪目的で

くる芸能人のたまり場ではない。

 

このままでは、情熱や高い志を持って働いている人たちが報われない。

 

何とかして、この流れを止めたい!

 

科学的介護(その2)

2019.11.13

昨日の続き・・・。

 

「より科学的な検証に裏付けされ、客観性が担保された根拠を持って支援する。」

ことによって、今まで報われなかったご利用者や従事者の多くが救われることに

つながると思う。

 

ただ一方で、科学的なデータ上から漏れてしまうケースも少なからずある。

 

その科学的なデータは、集積した総数から平均値を導き出し、同時に対応について

も平均的な数値を当てはめることになる。

そのため、「一般的な対応」として適切な介護が数値化される。

そうすると、平均値から大きく外れた少数派の人にとっては、不適切な対応が

行われる危険性が高い。

 

『オーダーメイド』から『オートメーション』へと変化していく中で、少数派が

切って捨てられてしまうか、多数派にむりやり入れ込んでしまう危険性をはらんで

いる。

 

介護福祉の分野は、支援のあり方が生命や生活維持に直結するケースが数多くある

ため、そういった考え方の中に身を置く少数派にとっては「死を意味する」事にも

繋がりかねない。

 

『科学的な根拠=万能な介護』ではない。

 

科学的介護を提唱する竹内医師による『竹内理論』がもっぱら流行っている。

この理論では、「認知症状等を抱える高齢者の多くは慢性的な脱水状態にある

ため、1日1500ccの水分を摂取することで症状が改善あるいは予防することが

できる。」といったものであるが、確かに少なからず症状が改善する高齢者が

いる。

がしかし、その理論に当てはまらない人もいる。

にもかかわらず、「多くの人に当てはまるのだから。」という理屈で同じように

対応した結果、生命の危機に瀕している事例が後を絶たない。

 

科学が進歩しても、それを使う人間がその技術に追いついていなければ、諸刃の剣

となってしまう。

 

『オートメーション』一辺倒では、より多くの人を救うことはできない。

科学的介護(その1)

2019.11.12

数年前から介護福祉の業界では『科学的介護』という言葉が流行っている。

 

これは、厚労省が主導している考え方で、

高齢者や障がい者への自立した生活の支援を実施するにあたって、「より科学的な

検証に裏付けされ、客観性が担保された根拠を持って支援する。」ことが重要で

あるとしている。

 

一昔前、どこのデイサービスでも、活動の一環で『風船バレー』が行われていたが

傍から見ていて、「何の目的でやってんだろう?何の効果があるんだろう?

渋々参加しているご利用者を見て職員はどう感じてんだろう?」と思っていた。

 

その疑問を職員へ投げかけると

「体を動かすだけではなく、五感を働かせるので心身の活性化につながる。」と

答えが返ってくる。

 

これは、「朝のラジオ体操に参加すれば、皆が元気で幸せになる。」という精神論

と同様で何の根拠もない。

ましてや、個々に異なる生活上の課題や身体機能面の能力が全く考慮されていない

このプログラムには違和感しかなかった。

 

このように、長年にわたって介護福祉の分野では、『精神論とその時の流行り』で

支援内容が組み立てられていた。

気の合う仲間と趣味で行う限りにおいてはそれでもいいだろう。

だが、公費を使って、様々な課題や背景を持った多数の人たちへの支援としては

あまりにもお粗末な内容と言わざるを得ない。

 

また、日本国内のどこで風邪をひいて病院にかかっても、対応が大きく変わること

はないが、介護福祉の分野においては、地域や担当者によってその対応は大きく

変わってしまう。

 

病気を診断する場合には確立された根拠があり、投薬や手術といった対応も同様で

日本国内の全ての医師がそのことを理解している。

しかし、介護の分野においては確立された根拠は乏しく、対応する専門職の間で

その人が持つ知識や技術に大きな差がある。

 

そこで、前述の『科学的介護』が大きく取り上げられるようになった。

 

このことが取り上げられるようになったことは大いに賛成するが、同時にいくつか

の危険性を含んでいる。

 

そのことについては、次回書きたいと思う。

 

 

在宅医療の本質とは

2019.11.11

江別市内で高齢者介護事業にかかわることになって14年が経つ。

他市で同事業に携わっていた経験から、江別市に来た当初は「在宅で最期を迎える

人がやけに少ないなぁ。」という印象を持っていた。

 

だが、すぐに理由が分かった。

 

その一つは、

江別市は、周辺の他市と比較して『在宅医療後進地域』であった。

在宅医療に携わる医療機関や医師が全くいなかったわけではない。

ただ、「かかりつけの患者しか看ない。臨時訪問(往診)は対応できない。」と

いった制約が多く、実質的には機能していないに等しい状況だった。

 

二つ目には、

在宅サービスが『お役所的発想』しか持っていない事業者があまりにも多く、

祝祭日を休業日とすることは「当たり前」としている事業者がほとんどであった。

 

これは、土日祝祭日は対応する家族等が必ずいるという想定であり、医療機関も

在宅介護サービス事業者も在宅医療に対する理解が十分にはできていない状況に

あったと思う。

結果として、在宅医療に携わる専門職が育たなかった。

 

三つ目には、

江別市民が、そうした医療機関や在宅介護サービス事業者の対応に『疑問を持って

いなかった。あきらめていた。いざとなったら札幌へ行けばいい。』と考えていた

からではないかと思う。

 

 

考えた結果として、施設等への入居を“選択”することには何の違和感も持たない。

それぞれに事情があるのだから、当たり前のことである。

ただし、『選択する』ということは、『選択肢がある』ということである。

 

少し前の江別市では、「在宅で最期まで。」という選択肢は、限られたごく一部の

方にしかあてはまらない選択肢だった。

つまりは、とても選択肢と呼べる状況にはなかったということだ。

 

ここ最近になってようやくその状況が改められてきた。

これから、江別市は「もっともっと住みやすいと感じることができる町」になる

ことだろう。

その一役を担うべく、我々も尽力したい。

この季節がやってきた。

2019.11.8

とうとうこの季節がやってきてしまった。

昨日、江別市内で初雪が観測された。

 

この季節になるとなんだか憂鬱になる。

ただ単に「寒い!」というだけではなく、高齢者介護事業を運営している立場から

インフルエンザの流行への対応、路面凍結に伴う車両事故の防止策などなど、他の

季節にはない悩みがいくつも増える季節である。

 

早速、今週中に当方の社用車のタイヤを冬用へ取り換えた。

送迎や訪問で毎日、何台もの社用車が稼働しているため、スタッフから前触れの

ない電話が入ると「ドキドキ」してしまう。

 

この季節になると当方スタッフに対して、「予定の時間までに間に合わないからと

いって、急ごうとはしないで!」と必ず言っている。

 

北海道はどうしても『冬時間』がある。

ご利用者やご家族には事前にその旨を伝えて、了承は頂いている。それでも大幅に

遅れる場合には電話連絡することとなっている。

 

車は便利な道具ではあるが、時として凶器にもなる。

運転には十分に気を付けたいものだ。

 

 

「喜び庭かけ回る人?」がうらやましい。

ピンチの乗り越え方が大事

2019.11.6

ワールドカップラグビーが盛況に終わったばかりであるが、振り返ると何度となく

訪れたピンチを乗り越えたラグビー日本代表のファイティングスピリッツは本当に

素晴らしいと感じた。

 

政界、スポーツ界、そして企業内においても、様々な場面でピンチが訪れる。

そして、そのピンチをどのように乗り越えるかによって、その個人や組織の資質が

問われることになる。

 

相も変わらず、『足の引っ張り合い』を続ける政界にはうんざりさせられる。

 

当方の事業所内においても、この時期特有の『スタッフの病欠』というピンチが

再三訪れる。

健康管理には十分に気を付けているとはいっても、そこはやはり人間である。

 

このピンチを団結力と機転を利かせることによって、まるで何事もなかったかの

ように立ち振る舞う当方のスタッフたちにはいつも敬服する。(自画自賛!)

 

先日、テレビのオリンピック特集で『新体操の団体競技』を取り上げている番組

を見た。

ある選手が、「どれだけ練習を積み重ねても、演技の最中にミスが出てしまうので

ミスが出ることを想定した陣形を組んだり、ミスが出ても演技がストップしない

練習もしている。」とコメントしていたことが強く印象に残った。

 

ピンチの際に団結することも大事だが、そのことばかりに頼っているようでは

スタッフが疲弊してしまう。

 

どれだけ、ピンチが発生することをあらかじめ想定し準備することができるか

どうかが、良質なサービスを継続的に提供するカギになると改めて感じた。

職人技は無用の長物なのか?

2019.11.5

気候や風土が好きで、毎年のように訪れており、友人も数多くいる沖縄県で

何とも残念なニュースが入ってきた。

世界遺産にも指定されている沖縄県にある『首里城』で大規模火災が発生して

大部分が焼け落ちてしまった。

 

沖縄県のシンボルともいえる貴重な建物の1日も早い復元を願うところであるが、

このお城に使用されている『琉球赤瓦』を再現することができる職人が他界して

いて、その技術を継承する人もいないため、復元はかなり難しいとのことである。

 

こういった職人技は、習得するために多くの年月を要する。ただ、習得しても十分

な収入が得られず生活を維持することが難しいと言われている。

文明が進化し続けている昨今、「いずれ、人間は機械に仕事を奪われる。」と

言われ始めているが、こういった技術こそ大切に育まれるべきではないだろうか。

 

合理性や生産性を追求する社会において、こういった技術は無用の長物となって

しまうのだろうか。

 

もし、そうであるならば「何と無機質な世の中だろう。」と思ってしまう。

 

 

儀式が生産性を落とす

2019.11.4

先日、江別市長との対話集会へ地域住民の代表の一人として出席してきた。

 

 

この集会には、三好市長、佐々木副市長を始め、江別市行政の担当部課長が列席

され、地域住民の代表として大麻・文京台地区にある6つの自治連合会の役員が

出席する形で行われた。

 

今回のテーマは、昨年の胆振東部地震による被害を踏まえた防災対策についてで

あった。

 

三好市長から「災害発生時の各自治会への連絡は、電話やFAXで対応することと

していたが、ブラックアウトを全く想定していなかったため、連絡することが

できなかった。そのことを踏まえて、同震災時にも通信可能であった携帯電話の

メールを連絡手段に加えたい。」との説明があった。

また、その他にも様々な取り組みが検討されていることが紹介された。

 

普段はなかなか聞くことができない行政の政策等を身近で聞くことができたことは

大変有意義であった。

 

ただ、最後に設けられた質疑の時間は退屈そのものであった。

あらかじめ決められた取り留めのない質問を無難に答えるというものだった。

 

前道知事の『原稿棒読み』で話題となったあれが、目の前で繰り広げられていた。

 

こういった『儀式』が、「日本人は生産性が低い。」と揶揄される一因になって

いるような気がする。

 

 

過疎化した地域の介護サービス

2019.11.1

当方の事業所がある商店街で、とある店舗の店主から

先の『名寄市社会福祉協議会による介護給付費の不正受給』の報道を踏まえて、

「なんで社協が介護保険サービス事業をやってんの?」との質問を受けた。

 

ご存じない方もいるかもしれないが、介護保険制度が制定されてから認知され

始めた『デイサービスやホームヘルパーの支援』は、同制度制定以前から存在して

いる。

 

それまでは、『措置制度』と言われる、マネージメントからサービス提供に至る

まで行政主導の福祉サービス事業が提供されていた。(現在も一部残っている)。

そして、行政主導で民間企業に委託されていないため(一部例外あり)、

サービス提供の担い手として公社や社協が事業を行う自治体が多かった。

 

その後、介護保険制度が制定されると措置制度からスライドして介護保険サービス

として事業を継続する社協が多くあった。

 

民間企業に市場が開放された現在においても、社協が運営する介護保険サービス

事業には一定の役割があると考えている。

 

民間企業にとって、僻地や離島、過疎地域で介護保険サービス事業を開設・運営

することは、非常にハードルが高い。

顧客となるご利用者を集めることに苦労するだけではなく、担い手となるスタッフ

を集めることにも一苦労する。

その上、収支を考えなければならないため、民間企業は二の足を踏んでしまう。

 

そうした地域においては、介護保険サービス事業を定着させることが非常に難しい

側面を持っており、そのため行政と一体となって社協が介護保険サービス事業を

担うことに大きな意義と役割がある。

 

言うまでもなく、今回の不正請求は歴とした不正であり、擁護する何物もない。

ただ、「行政と一体」という点において、裏目に出てしまったように思う。

本来は、『協力』関係であって、『癒着』関係であってはならない。

 

今回の不正請求にかかる行政の黙認は、「全国で初めての事例!」と報道されて

いるが、表面化していないだけで類似する事例は全国各地に潜んでいる可能性が

高いように思う。

 

それほど、過疎化した地域が追い込まれているという見方もできる。

今一度、方法論を検討したほうが良いのではないだろうか。

 

地域コミュニティーサロンのイベント

2019.10.31

昨日、当方事業所の隣にある地域コミュニティサロンで就労支援事業所『スマイル

ミー』さん主催のイベントが開催された。

 

 

就労支援事業所で作った小物の販売を行った。

 

 

 

ペットボトルの蓋を再利用したマグネットや靴下で作った人形などが所狭しと

並べられていた。

 

私もついつい大量買いをしてしまった。

 

また、職員の皆さんお手製のカレーライスがなななんと200円とリーズナブルな

値段で提供された。

 

大勢のご来場者でイベントは大盛況となった。

 

12月に同様のイベントを予定していると伺っている。是非とも楽しみにしたい。