先日、香川県が『子どもをネットゲーム依存から守る』条例の制定を目指している
という報道を耳にした。
一方、IR汚職で最近よく報道されている『カジノ営業』は政府が旗振り役となって
法制度化を推進している。
何ともチグハグで滑稽な動きになっている。
香川県は、「子どもの学力や体力の低下、睡眠障害、引きこもりの原因となる。」
との理由で「ネットゲームの使用を1日1時間までに制限する」条例を制定しようと
しているそうである。
ネットゲーム依存を覚せい剤や大麻依存と同等と考えているのだろうか。
また、酒やたばこのように「20歳過ぎたら好きにしていいよ。」とでも言いたい
のだろうか。
子供の遊びは、「外で遊ぶが善で室内は悪」という時代錯誤の固定観念を持って
いる大人が多すぎるように思う。
外だろうと室内だろうと遊びの中から学ぶことは多くあるし、外で遊んだからと
いって学力が向上するわけではない。
ゲームやアニメといったクリエイティブな産業は、今や日本を代表する産業で
あり、世界を席巻している。
カジノ産業で世界的に有名になるよりもよほど真っ当であろう。
スポーツでも、お勉強でも、ゲームでも、
何事においても、やりすぎれば心身に支障をきたすに決まっている。
どの分野であっても、子どもがやりすぎないように大人が導いてあげればよい
だけで、わざわざ制度化する類の話しではない。
また、学力(お勉強)が高いことと、人間力や生活力は相関関係にはない。
人としてのバランスを欠く、高学歴の役人の不祥事や非現実的な政策には、日々
うんざりさせられている。
今回の条例制定は、如何にも人としてのバランスを欠く、高学歴な役人が考えそう
なことである。