北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

月別: 2020年2月

正しい情報と冷静な判断

2020.2.29

ここのところ、『新型コロナウイルス感染対策』で頭が一杯になっている。

 

知人の飲食店経営者は、外出自粛ムードにやられてしまい、頭を悩ませている様子

であるが、我々の業種にはもう一つの悩みがある。

 

支援を受けなければ、日常生活を維持することが難しい方々が、万一同ウイルスの

保菌者となってしまった場合の対処である。

 

当然のことながら、積極的な治療が必要な状態となれば、入院して治療を受ける

ことになるだろう。しかし、中には「自宅療養が適当」と判断される場合も少なく

ないため、在宅におけるケアが必要となる。

 

在宅されている方々をケアする我々には、医療機関のように隔離して対処すること

は難しく、他のご利用者への感染拡大を防ぐ手立てが脆弱と言わざるを得ない。

また、某クルーズ船の対応を見る限り、専門的な知識を持つ者が感染し、その者が

感染源となって、同ウイルスの感染が拡大している現状を見ると、我々が感染拡大

を助長してしまうのではないかという不安も大きい。

 

そのため、欠かすことができない支援とそこまでではない支援との区分け、延期

しても大きな支障をきたさない催し等の中断、スタッフが感染源にならないための

防備や健康管理など一つ一つ整理しながら事業の運営を考えなければならない。

 

他にも考えなければならないことが山積している状況の中で起きた今回の『新型

コロナウイルス感染』は、まさに「泣きっ面に蜂」である。

 

正しい情報を得ることと、冷静な判断が求められるところである。

介護サービス情報公表制度

2020.2.25

本日、当方が運営する小規模多機能型居宅介護事業所と訪問看護事業所に

『介護サービス情報公表制度』の調査員が来ている。

 

同制度とは、介護保険法に基づき、平成18年4月からスタートした制度で、

利用者が介護サービスや事業所・施設を比較・検討して適切に選ぶための情報を

都道府県が提供するしくみで、インターネットでいつでも誰でも気軽に情報を入手

することができるものである。

 

理屈は立派であるが、私は予てからこの制度には懐疑的である。

 

同制度が提供する情報には、事業の運営やサービス提供が適切に行われているか

どうかをチェックする項目がいくつかあって、多くの項目にチェックが付いて

いればいるほど、優良な事業所という判断になる。

 

ところが、過去に入居者への虐待や刑事事件を起こした事業所の公表されている

情報を見ると“超”が付く優良事業所となっている。

これほど信用ができない情報はないだろう。

 

食中毒を連発している飲食店が「食べログ」で五ツ星を獲得したようなものだ。

 

また、頼んでもいないのに勝手に来る調査員に対して、高額な調査料を支払わなけ

ればならず、この費用が官僚の天下り先の貴重な財源となっている。

 

厚生労働省の職員ほど、稚拙で怠慢な行政職員はいないと思っている。

民間企業であれば、即倒産・即解雇に相当する大事件を引き起こしても、のうのう

と高額な給料をもらい続けることができる上に、定年退職時には高額な退職金と

天下り先が待っている。

 

彼らの仕事ぶりは、新型コロナウイルス感染への対応から一目瞭然であろう。

管理能力がない者に管理されることほど不幸なことはない。

うつらないはもう無理!うつさないが大事!!

2020.2.24

とうとう、江別市内でも『新型コロナウイルス』の感染者が出てしまった。

もはや、自分の身近なところに同ウイルスが存在しているとみるべきだろう。

 

もっと言うと「自分は保菌者である」という前提で行動したほうがよいと考える。

 

どれだけ対策を講じても「うつらない。」ことを防ぐことが難しい現状を鑑みると

「うつさない。広げない。」ことに尽力したほうが良い段階にきていると思う。

 

基本的には、ウイルス感染をしても即座に症状が現れるわけではなく、潜伏期間が

存在する。その間は、保菌者として周りの人へ感染させる危険性がある。

そのため、「熱が出てないから私は大丈夫。」という理屈は通用しない。

 

当ブログの『ウイルス感染対策への義務と権限』でも取り上げた通り、日頃より、

持病をお持ちの方や虚弱高齢者と密接にかかわっている私たちにとって感染予防

や拡大の阻止は至上命題である。

 

また、組織の長としての立場から言えば、スタッフ間で感染が拡大した場合には

事業の継続がままならない状況に陥ることになり、最悪の場合には会社の存続に

大きな影響を及ぼすという死活問題に発展しかねないと考える。

 

巷で話題になっている「マスクはあまり意味がない。」は、「うつらないため」を

前提とした場合にはその通りであろうと思う。

ただ、「うつさないため」を前提とした場合には一定の効果がある。

 

「うつさない」を軽視すると、巡りめぐって自分の体内にウイルスがやってくる

ことになる。

今一度、自分の行動を見直してほしいと切に願うところである。

在宅生活の現場における医療従事者の勘違い

2020.2.20

在宅生活を支える現場の中で「医療優先!」と声高らかに叫ぶ医療従事者がいる。

しかし、在宅生活を過ごす方々にとって、『生活』以外に優先されることはない。

 

当然、生活を維持する上で、同時に対応することが難しい事柄に順位を付けて

一つずつ対応することはある。

 

医療は、生活を支える重要な要素ではあるが、あくまでも生活を構成する要素の

一つでしかなく、すべての場面において順位の1番が医療ではない。

 

残念ながら、そういった理解が薄く、宛ら病院における入院治療を在宅で展開する

かのごとく、治療や処置を押しつけがましく提供してくる医療従事者が多くいる。

 

一昔前から、入院中の患者への対応についても、『生活を無視した治療』が大きな

社会問題となっていた。「病気を治すことが我々の使命だ!」といって、手術や

治療を施したはいいが、退院しても在宅生活を過ごすことができず、病院や施設を

たらい回しにされる方を数多く見てきた。

 

そうした状況から、医療機関においても『QOL(Quality of life)』を意識した

治療方針の重要性が説かれるようになった。

 

にもかかわらず、時代錯誤の「医療優先!」という呪文を繰り返し唱える医療

従事者には、「病気を見る前に生活を見ろ!」と言ってやりたい。

小規模多機能型居宅介護をもっと知ってほしい

2020.2.19

当方も運営している『小規模多機能型居宅介護』の事業者数が、中々増えない。

高齢者人口が爆発的に増え続けている中で、高齢者施設やその他の在宅サービスは

軒並み増え続けているにもかかわらずである。

 

当ブログで何度も紹介している小規模多機能型居宅介護であるが、未だに十分な

理解が得られていないと思われる。

本来、熟知していなければならない介護支援専門員(ケアマネジャー)の中にも

この事業がどのような特徴があって、ご利用者やご家族にどのような有益性がある

のかについて、適切に説明できない者もいる。

 

在宅で生活している支援を必要とする方々の多くは、訪問介護(ヘルパー)や通所

介護(デイサービス)、短期入所(ショートステイ)などを組み合わせて利用して

在宅生活を継続している。

 

これらの在宅サービスは、基本的に利用する曜日や時間が予め決められており、

臨時や緊急の利用でもない限りは、決められた範囲内でサービスの提供を受ける

ことになる。

そして、サービス提供を受けている時間以外の支援は、家族等が行うことになる。

 

しかし、ご利用者の全てが、家族を含めた身近な介護者を多数抱えているわけでは

ない。一人暮らしで家族は遠方に居て、近所付き合いもほとんどないという方や

夫婦二人暮らしで、互いに高齢で何とか支え合っているという方など、『介護力』

が脆弱な方々が多数いらっしゃる。

 

介護サービスを利用している時間と時間の間に生じる『隙間』は、家族等の身近な

介護者が埋めているが、その身近な介護者が(ほとんど)いない方は、在宅で生活

することをあきらめなければならなくなることが多い。

 

『小規模多機能型居宅介護』は、24時間365日切れ目なくサービス提供を行う事業

である。一般的に、家族等の身近な介護者が埋めていた『隙間』も介護サービスで

対応することが同事業の大きな特徴である。

 

介護支援専門員(ケアマネジャー)は、

そのことへの理解がなければ、ご利用者やご家族へ適切な提案ができない。

ウイルス感染対策への義務と権限

2020.2.18

最近話題に上がることといえば、芸能人の不倫か、新型コロナウイルス感染拡大と

言ったところだろう。

 

日頃より、持病をお持ちの方や虚弱高齢者と密接にかかわっている私たちにとって

感染予防や拡大の阻止は至上命題である。

そこで、同業の仲間との間でよく話題になることは、そうした対応や対策について

「どこまで企業側の義務や権限が生じるのか」である。

 

当方では、法定伝染病等の法令に基づいた対応を行うことから、法人内規として

取り決めしていることなど様々な対策を講じている。

 

今回の新型コロナウイルスや毎年流行するインフルエンザウイルスについては、

法人内規に基づいて対応することとなっているが、だからといってスタッフ全ての

行動を管理するわけではない。

 

端的に言えば、「人からうつされない」ことは個人の責任において対応することで

あり、「職務上、人にうつさない」ことは法人が管理することであろうと思う。

 

「ウイルスが蔓延している人込みは極力避けよう」という判断は、個人が行うこと

であって、法人が「ウイルスが蔓延している人込みへは行ってはいけません」と

命じることではない。

 

ウイルスを保菌しているスタッフに対して、「他のスタッフやご利用者へ感染する

危険性がある間は出勤停止を命ずる」ということは法人の責任において行う。

 

全ての事柄をスタッフ個人に委ねることはあってはならないし、全て法人が管理

するということもバランスを欠くことになる。

 

企業も個人も『ウイルス感染に対する理解』が不十分であればあるほど、感染が

拡大していくことになるのではないかと考えている。

アンサンブルミニコンサート

2020.2.17

昨日、当方が運営する小規模多機能ホームに『ウィンド・アンサンブルコード』の

皆さんが慰問に来てくださった。

 

きっかけは、数年前に大学生だった頃、当方にボランティアとしてかかわってくれ

ていた方から「社会人になってからブラスバンドを結成したので、披露する場を

提供してほしい。」との依頼から始まった。

 

こちらとしては、大変ありがたい申し出だったため、一つ返事で来ていただくこと

になった。

 

演目は、なじみの時代劇や朝の連続テレビ小説主題歌などを披露していただいた。

 

ご利用者の皆さんも聞きなれた曲ばかりであったため、手拍子、歌を口ずさんで

楽しんでいらっしゃった。

 

当方では、こういった慰問は「ウェルカムです!」

 

自宅で最期を迎えたいという思いに対して

2020.2.11

昨年1年間、自宅で最期を迎えた10数名の方々との出会いと別れがあった。

 

100歳を超えて老衰の状態から息を引き取った方や40代で悪性腫瘍の末期状態

から最期を迎えた方など様々であった。

 

家族ではない専門家としてご利用者やご家族と関わっていた私ではあるが、やはり

人間。別れは辛いものであり、悲しみに暮れるご家族を見ると身につまされる思い

がこみ上げてくる。

 

また、ただ悲しみに暮れるのではなく、専門家として職務を全うできたのだろうか

と自問自答する日々が続く。

 

ただ、ご家族から「最後まで家に居たいと言っていた本人の思いをかなえてくれて

ありがとう。」と言われると少し救われた気持ちになる。

 

私たちは、『望まずして、施設や病院を選ばなければならない方』を一人でも

減らすことができればという理念を掲げて事業を営んでいる。

その理念を実現するためには、やらなければならないことが山積みされている。

 

来年の4月には、『看護小規模多機能型居宅介護』事業を開設する予定でいる。

この事業については、後日詳しく解説したいと考えている。

「踏み間違え」ではないと思う。

2020.2.7

女優、沢尻エリカ被告の判決公判が開かれ、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑

懲役1年6月)が言い渡された。

 

東京・池袋で乗用車が暴走し親子を死亡させるなどした事故で、乗用車を運転して

いた飯塚幸三被告が過失運転致死傷の罪で在宅起訴された。

同件の報道では、「年齢を考慮して、執行猶予3年が言い渡されるのではないか」

と解説する者がいた。

 

いずれも犯罪ではあるが、違法薬物の使用や所持と2人の尊い命を奪った事故の

量刑が同等で本当にいいのだろうか。

 

アクセルを踏み間違えて、人の命を奪っても執行猶予が付くのであれば、運転に

問題がある高齢者でもリスクを感じずに運転することになる。

そうした状況を助長するような判決が出るのか否か、今後に注視したい。

 

それにしても、『アクセルとブレーキの踏み間違え』とよく報道されるが、厳密に

はそうではないように思う。

 

自動車の走行時には、概ねアクセルペダルに足を置く。

そして、減速や停止するときにブレーキペダルに足を置く。

つまり、走行中に減速や停止しようとするときには、アクセルペダルからブレーキ

ペダルへ足を移動させることになる。

 

いずれのペダルにも足を置いていない状態からいずれかのペダルに足を置く際に

間違えて、適切ではない方のペダルに足を置くことが『踏み間違え』である。

 

アクセルペダルに足が置いてある状態からさらにそのペダルを踏みこんでいるの

だから、踏み間違えではない。

筋肉が硬直して、横に足をスライドさせる動作ができないまま、前に足を踏み

込んでしまっていることが実情ではないかと思う。

 

『踏み間違えを防ぐ装置』なるものが特集されている報道をみると

「何かずれてんだよなぁ~」と思ってしまう。

マスクを在庫しておけば安心って?

2020.2.4

2月に入ってから、降雪が猛威を振るっている。

今朝、起きて外を見ると一面雪景色となっていた。

 

数日前まで、全く雪がなかったベランダが、1日にして雪山に!

 

ボヤボヤしていられないっと、いつもより早く家を出て、朝から職場の雪かき!!

 

それと、

先週あたりから、ご利用者やスタッフの間で蔓延している風邪症状。

中にはインフルエンザを発症した者もいる。

 

昨今、新型コロナウイルス感染で、巷は大騒ぎとなっているが、この時期に流行

するインフルエンザウイルス感染も忘れてはならない。

 

また、

ウイルス感染が大きな話題となっていることに伴って、『マスクの爆買い』が発生

している。

ただ、ここで気になることは、マスクを多量に購入する人に限って、感染症予防の

基本であり、有効手段である『手洗い・うがい』をしていないことである。

 

マスクをつけたからといって、ウイルス感染を防ぐことができるわけではない。

 

マスクについたウイルスを素手で触って、その手で目をこすって感染!なんて

間抜けなことにならないようにご用心!