忘年会シーズンを迎え、お酒を飲む席が増える今日この頃である。
そして、そんな席で恒例なことが、オヤジの若き日の武勇伝を聞くことである。
先日も、「俺が若かったころは、道行く女性に片っ端から声をかけたもんだよ。
今の若いもんは女性に声すらかけられない。情けない。」といった具合で、
いわゆる『ナンパ自慢』である。
話しの内容の良し悪しはさておき、『ナンパ』で思い出したことがある。
当ブログでも何度か取り上げている『勧誘セールス』についてである。
「飛び込み訪問」や「唐突な電話」による営業は、『ナンパ』と性質が似ている。
いずれも、声をかけた全ての人からのリアクションを求めてはいない。
業種にもよるが、100人に声をかけて1人からのリアクションがあれば大成功
といった営業手法である。
こういった職についている方々には大変申し訳ないが、「何て無駄な仕事だ。」と
常日頃から思っている。
また、興味のない99人の立場からすると「自分の大事な時間を下らない営業に
付き合わされて無駄にした。」という百害あって一利なしである。
それでも、こうした営業手法が廃れることなく今日まで続いているのは、1%の
成功率で商売が成立してしまうからであろう。
武勇伝を語るオヤジの時代には、一般の営業マンが1%のところ、5%、10%の
成功率を誇る『スーパー営業マン』が存在していたらしい。
内容や状況にもよるが、我々の業界で成功率が10%となれば、即廃業である。
しかし、経済の専門家によると、このような営業マンは、昨今『絶滅危惧種』に
指定されているらしい。
現在は、AIの活用によって、インターネットのページを開けば、自分好みの商品や
サービスにかかる広告や案内がずらりと並んでいて、ボタン操作で商品が自宅に
届くため、勧誘や営業は必要がなくなるということのようだ。
「さらば、スーパー営業マン!」