北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

労働生産性が低いったって

2020.1.17

昨日今日の話題でもないが、最近やたらと『労働生産性』という言葉を耳にする。

 

ご存知の方も多いこととは思うが、「労働生産性とは労働者1人当たりまたは1時間

当たりに生産できる成果を数値化したもの。」と言われている。

 

経営者にとっては、企業の安定や継続性の高い運営を目指す上で、無視することは

できない重要な要素となる。

また、国際的な比較で「日本は労働生産性が低い。」と言われ続けており、国際的

な競争力が低いという懸念もある。

 

しかし、この労働生産性は、業種によって大きく異なるため、ひとくくりに考える

ことはできない。

 

一人の労働者が、大量の製品を生産することができたり、在庫を抱えることが

できる製造業や不動産業は比較的生産性が高いと言われている。

一方で、人手がかかり、在庫を抱えることが難しい(不可能な)サービス業は

生産性が低い業種と言われている。

そのため、サービス業にとっては、労働生産性の向上は難題となる場合が多い。

 

また、外国を旅行した際に感じる「外国のサービスは雑だ。日本のおもてなしは

素晴らしい。」という風土がサービス業の労働生産性をさらに低下させているよう

に思う。

外国では、「そんなことまで客にやらせるの?」と首をかしげたくなるほどセルフ

サービスが徹底されている。

 

そのことを介護サービス業に当てはめたときに、どのようにして労働生産性を

あげるように考えたらよいのだろうか。

 

介護保険報酬は、基本的に定額であるため、手間暇をかければかけるほど、労働

生産性は低下していく。

だからといって、「手抜きをする。」などということはもってのほかである。

しかし、前述の外国のサービスとの比較にあるように、「おもてなしは当たり前」

の日本において、『過剰なサービスはしない』ことと『手抜き』の線引きが非常に

難しい。

 

ただし、労働生産性の向上は、政府が掲げる『働き方改革』などのように業務効率

だけが重要な要素ではない。

多角的な視点を持って、労働生産性の向上を取り組んでいかなければならない。

 

労働生産性が向上した暁には、スタッフにはより多くの給与を支給することが

できるようになるし、より多くの休暇もあげることができる。

 

経営者としての力量が試される・・・。がんばろ!