北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

小規模多機能型居宅介護をもっと知ってほしい

2020.2.19

当方も運営している『小規模多機能型居宅介護』の事業者数が、中々増えない。

高齢者人口が爆発的に増え続けている中で、高齢者施設やその他の在宅サービスは

軒並み増え続けているにもかかわらずである。

 

当ブログで何度も紹介している小規模多機能型居宅介護であるが、未だに十分な

理解が得られていないと思われる。

本来、熟知していなければならない介護支援専門員(ケアマネジャー)の中にも

この事業がどのような特徴があって、ご利用者やご家族にどのような有益性がある

のかについて、適切に説明できない者もいる。

 

在宅で生活している支援を必要とする方々の多くは、訪問介護(ヘルパー)や通所

介護(デイサービス)、短期入所(ショートステイ)などを組み合わせて利用して

在宅生活を継続している。

 

これらの在宅サービスは、基本的に利用する曜日や時間が予め決められており、

臨時や緊急の利用でもない限りは、決められた範囲内でサービスの提供を受ける

ことになる。

そして、サービス提供を受けている時間以外の支援は、家族等が行うことになる。

 

しかし、ご利用者の全てが、家族を含めた身近な介護者を多数抱えているわけでは

ない。一人暮らしで家族は遠方に居て、近所付き合いもほとんどないという方や

夫婦二人暮らしで、互いに高齢で何とか支え合っているという方など、『介護力』

が脆弱な方々が多数いらっしゃる。

 

介護サービスを利用している時間と時間の間に生じる『隙間』は、家族等の身近な

介護者が埋めているが、その身近な介護者が(ほとんど)いない方は、在宅で生活

することをあきらめなければならなくなることが多い。

 

『小規模多機能型居宅介護』は、24時間365日切れ目なくサービス提供を行う事業

である。一般的に、家族等の身近な介護者が埋めていた『隙間』も介護サービスで

対応することが同事業の大きな特徴である。

 

介護支援専門員(ケアマネジャー)は、

そのことへの理解がなければ、ご利用者やご家族へ適切な提案ができない。