ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を取得するためには、筆記試験に合格
した後に『所定の研修』を受講しなければならないルールとなっている。
所定の研修とは、
・eラーニング(インターネット等を活用した個人学習)
・集合学習(受講者全員を会場に集めて行う集団学習)
・現場実習(現実の社会場面で行う体験学習)
の3つから構成される。
その中で『現場実習』は、居宅介護支援事業者が毎年数名の実習生を受け入れて
実施しており、当方の居宅介護支援事業所も実習受け入れを行っている。
昨今、皆さんご承知の通り『新型コロナウイルス感染症』の影響で外出の自粛が
強く呼びかけられている。
また、病院の院内感染や介護施設内の集団感染が連日報道されている中で各施設は
施設内の消毒清掃や従業者の感染予防、営業の自粛や縮小、来設者の制限を設ける
など必死に感染症の拡大防止に努めている。
こうした現状を踏まえて、当方が実習生を受け入れている大学や専門学校から
「実習の延期または中止」の連絡が来ている。
懸命な判断であると共に実習先である施設への配慮が感じられる。
ところが、ケアマネジャーの研修を運営する『北海道介護支援専門員協会』は
実習受け入れの判断を事業者へ丸投げして、昨今の状況を踏まえた指針を何一つ
出してこない。
同協会は、外出自粛と共に外部からの訪問も制限しているご家庭が多くある中で、
我々が通常の訪問面談を実施することに苦労と創意工夫を凝らしている現状を全く
理解できていない。
世間一般の風潮やそれに伴い事業者が置かれている現状の理解もできない機関が、
人の教育に携わる資格があるのだろうか。