「新型コロナウイルスの感染者を受け入れていない医療機関職員に5万円の慰労金
を支給、感染者が発生していない介護施設や障害福祉施設の職員も対象とする。」
との報道を受けて、
リスクを承知の上で、職業上の使命感を持って、コロナ禍で業務に従事する者たち
への評価は率直に言ってうれしいことである。
感染と隣り合わせの状況で、自分や家族への健康被害、最悪の場合には生命に直結
することが分かっていれば、その職場を投げ出すことへの理解はある程度得られる
のではないかと思う。
穿った見方の中には「国は、この緊急時に医療や介護従事者の離職を減らすために
お金をちらつかせているのではないか。」との声も聞かれる。
しかし、そういった声には全力で否定したい。
誰しも感染することは望んでいない。ただ、我々が感染で恐れていることは、我々
が高齢者や障がいを持つ方の感染源になってしまうことである。
そのため、介護従事者の多くは、手洗いや消毒を毎日何度も繰り返すため、手荒れ
やあかぎれができている。
「5万円がもらえるのなら、離職は思いとどまろう」と考えている者は、ほぼいな
いだろうが、我々の行いに対しそのように評価していただいたことに感謝したい。