先ほど、運転資金にかかる融資の申し込み先機関から連絡がきた。
要約すると「議事録の署名捺印が2か所足りない」とのことだった。
同機関から融資を受けることは初めてではなく、今までの契約にはない署名捺印を
求められたため、「なんで?」との疑問しかなかった。
あらかじめ説明を受けていたことに対して不備があれば、速やかに訂正して再提出
するところであるが、「言ってなかったが、実はここにも署名が必要なんですよ」
と宛ら『後出しジャンケン』のように言われると「この人、融資する気があるの
だろうか」と勘繰りを入れたくなる。
ついでに話題としたいのが、『日本のはんこ文化』についてである。
以前、当ブログ『高齢者を「ダシ」に使う文化?』でも取り上げたが、一部の国会
議員が「高齢者になじみ深い物なのでなくすべきではない」とか言っていたが、
本当に多くの高齢者がそのことを望んでいるのだろうか。
私たちは、日常的にご利用者から契約書類にご署名ご捺印をいただくが、震える手
で必死に書いてくださったご署名であっても、捺印がなければ契約書として成立し
ないなんて、ご署名の重みが全く感じられない。
また、力が入りにくい指先を使って捺印しても、「ずれてる。かすれてる。欠けて
る。」などと言われ、書類が送り返されると「なんなんだよ」と言いたくなる。
手続きが面倒になればなるほど、高齢者にとっては大きな障害になりかねない。
融資にしても給付金にしても、その他の行政手続きにしても、明らかに無駄と思え
ることを幾重にも張り巡らせて複雑化させているが、「これはトラップか?」と
疑心暗鬼に陥ってしまう。