北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問介護施設を運営するみのりの丘グループ

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みのりの丘代表ブログ

役割を放棄してしまえば次につながらない

2020.7.1

介護支援専門員(ケアマネジャー)の役割は、

「困りごとを抱えている人(利用者)」と「支援する人や物、制度(社会資源)」

との縁結びを行うことにある。

 

そのため、直接的な支援を行うことはあまりない。

 

しかし、現実的には「困りごとを解決するための社会資源が見当たらず、目の前の

困りごとを解決するためには自分が支援者として動くしかない」という場面に遭遇

することがある。

 

先日、身寄りがいない方の病院受診の送り迎えと付き添いを行った。

お金がない、時間がない、支援者がいないなど様々な条件が重なってしまい、適当

な社会資源との縁結びを行うことができず、結果として自分が支援者となることを

選択した。

 

しかし、私としては、こうした行為は介護支援専門員として非常に不適切であると

考えている。

「適当な社会資源を見つけて調整する」という本来の役割を放棄して、安易な方法

で問題を解決しようとしたに過ぎない。

 

介護支援専門員の中に、時には支援者となる役割も適切と思っている人がいる。

が、それは違う。

 

困りごとを抱えている人にとって支援は、安定供給してもらいたいものである。

 

介護支援専門員は、介護保険制度の下で唯一、『社会資源の発掘や創造』の役割を

与えられている。

その役割を放棄してしまえば、その次に困りごとを抱えた人への対応がおろそかに

なってしまう。

 

仕方がなかったとはいえ、今回の自分の選択を恥じている。

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