前回の当ブログ『文化的思想の発展が必要』に対して幾つかのご意見を頂戴した。
時々、当ブログをお読みの方から「介護に従事する者への手厳しい意見が多過ぎ
る」と言った趣旨のご批判を受けることがある。
私から言わせて貰えば「そんなの当たり前だ!」である。
我々の仕事は、簡単に修理や修正が可能ではない、生身の人を扱っている。
頭数が揃っていれば良いというものではなく、質が求められるのである。
勿論、他の業種と同様に経験が浅いうちから質の高い仕事を求められることはなく
経験を積み重ね、知識や技術を高めることで質を求められることになる。
我々はそのようにプライドを持って仕事に従事している。
しかし残念ながら、どれだけ経験を重ねても、人の命の尊さや儚さを学びとること
が出来ない者がいる。
そのことを象徴する事件として『ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患う女性から
頼まれ、薬物を投与して殺害し嘱託殺人の疑いで、2名の医者が逮捕された』こと
が思い起こされる。
例え、医師免許を取得することができる学力があっても、経験を積み重ねて診断や
治療に関わる技術を習得しても、人の命の尊さを理解できない者はこの仕事に従事
するべきではない。
高齢者介護の仕事も同様である。
経験や知識、技術の如何を問わず、明らかにこの仕事に不向きな者であっても関係
なく頭数を揃えるためにお金をチラつかせるなど言語道断であろう。
「人手が足りないからと言って、誰でもいいから人集めをしよう」などという考え
には到底賛同できない。
それにしても、文脈を理解しようともせずに言葉尻を捕らえてわけのわからない
批判をしてくる人が多くいる。とにかく批判したいのだろうが無駄な労力だ。