先日の報道で「介護事業者の倒産、休廃業件数が過去最多を更新する」との内容が
報じれらていた。
高齢者介護にかかる事業者に限らず、様々な業種が新型コロナウイルス感染症の
影響を受けているが、特に被害が大きいのは『中小零細企業』と言われている。
日本の企業の99%以上が中小零細企業であることから、ほとんどの業種のほとん
どの企業が影響を受けていることになる。
知人の中には、大きな組織にいる間は実現できなかった活動を実施することを夢見
ながら独立した矢先に同感染症の影響をもろに受けて休業を余儀なくされたものも
いる。その無念は測り知ることができない。
現政権は、前政権の意向を継承して、『競争力や生産性の向上』をお題目として
中小企業統合、企業の大規模化を推進する考えを示している。
大企業は、サービスや商品を大量かつ安定的に供給できるし、多数の雇用を生み
出すこともできるので、社会にとっての財産である。
しかし、大企業だって初めは中小規模からスタートしたはずである。中小零細企業
を大事にできない国に優秀な大企業が生まれるとはとても思えない。
日本は諸外国と比較して、中小規模の事業者の活躍を抑制する規制があまりにも
多すぎるように思う。そして、こうした規制には『既得権益』がセットとなって
付いてくる。
企業の大規模化を推進したいのなら、無用な規制を減らす努力も同時に行わないと
将来の優秀な大企業は生まれてこないように思う。
ところで、当方は同感染症の影響を全く受けなかったわけではないが、おかげを
もって来週初めには冬季賞与(冬のボーナス)を支給する運びとなった。
これもひとえに、我々を支えてくださった地域の皆さん、そして何より懸命に職務
に従事してくれたスタッフのおかげと思っている。
例年であれば、この時期にそんなスタッフの労をねぎらう目的で『忘年会』を開催
していたところであるが、今年は昨今の状況を鑑みて中止する決断をした。
年明けには何か別の形で労をねぎらいたいと考えている。