長年かかわりを持ってきた、今年100歳になるご利用者の状態が急変した。
今年の秋口までは、年齢を感じさせないほどお元気で、近隣に在住するご家族の
支援を受けながら一人暮らしを続けてきた。
ところが、1か月前くらいから、難聴で聞き取りに支障はあったものの、成立して
いた会話もままならなくなり、旺盛だった食欲もみるみる衰えていった。
結果として、自力で立ち上がることも椅子に座っていることも難しくなっていた。
訪問診療で対応していただいてはいるが、決め手となる原因が見当たらず(厳密に
は検査等を行うことが難しい状態にある)、担当医の診断は「老衰」であった。
生命を維持するために続けていた点滴も、痰が多く出てしまうことによる呼吸苦や
窒息防ぐためにご家族と話し合い、昨日で止めることとなった。
これから先は、安らかな旅立ちへの準備期間となる。
昨日、ご家族と話し合った中で出てきた言葉は、「これまでよく頑張ってきたから
満足している。本人も大好きな自宅で過ごすことができたので、満足していると思
う。」とのことだった。
この状況で、我々にできることは非常に限られている。
また、「満足している」という言葉が聞けたことはとても良かった。
この後の不安が少しでも軽減できるように全力で寄り添っていきたいと思う。
年明けには101歳の誕生日を迎える。