北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

正しく恐れることが重要

2022.1.7

年末から年始にかけて、新型コロナウイルスの変異株『オミクロン株』の感染拡大

が国内に広がっているとの報道が繰り返されている。

特に沖縄県の感染拡大が酷いことになっており、速報によると1日の新規感染者数

が1400人を超える見込みとなるそうだ。同県を含めた数県でまん延防止等重点

措置の発令が予定されている。

 

この状況を「対岸の火事」と侮ることはできず、北海道も同様の状況になる危険性

は十分にある。

そのことを踏まえて、改めて『新型コロナウイルス感染症』が何故恐れられている

のかを今一度考えたほうが良いと思う。

 

まずは、「未知のウイルス」であるため、『治療方法が確立されていない』ことが

一つの問題点としてあげられる。そして、同ウイルスに感染し発症することにより

『重症、死亡のリスクがある』、さらに治療を要する人が爆発的に増えることで

『医療体制が崩壊する危険性がある』ことが最悪のシナリオとなる。

 

そのため、

・治療方法を確立する。

・重症化や死亡リスクを軽減する。

・医療体制の維持や強化を行う。

ことが重点的な対応策として講じられてきた。

 

そのように考えると、昨今の『オミクロン株感染者拡大』の報道は、重要な部分が

抜けているように思え、いたずらに恐怖心をあおっているようにも感じられる。

 

最近の同感染症に関する報道は、「感染者が増えている!増えている!」と連呼

するばかりで、肝心な重症化率や死亡率、医療機関のひっ迫状況が全くと言って

いいほど取り上げられていない。

これでは、「今日のインフルエンザウイルス新規感染者は○○人でした」と情報を

垂れ流すこととほとんど変わりはない。そして、多くの人はその情報を受け取って

も「だから何?」と反応することだろう。

 

『正しく恐れる』ことは大切なことだと思うが、『いたずらに不安をあおる』こと

は百害あって一利なしだろう。