北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

愛のあるお叱りを受けて

2022.6.10

先月から続いていた膝の痛みが中々癒えないので病院受診して、精密検査を受けて

きたが、大事には至っていなかったようで手術等の必要はなかったので、ひとまず

安心した。

 

この約1か月間は、痛みが治まったり悪化したりの繰り返しで、「何でもっと早く

病院行かないの!」、「歩けなくなっても知らないよ!」など、当方所属の看護師

からの“愛のあるお叱り”を必死に受け流しながら様子見をしていたが、今思えば

「さっさと病院行っときゃよかった。」と痛感する。

忙しさにかまけて中々病院受診をしない私に対して業を煮やし、また心から心配

してくれていることがよくわかっていたので、大変ありがたい“愛のあるお叱り”で

ある。

 

しかし、今回の一連の流れを体験して思うことは、「自分の判断が間違っていて、

相手の言い分が正しいと認識していても自分の行動が伴わないことってあるよね」

ということであり、「自分自身もこれまでに担当するご利用者に対して同じような

ことを言ってきたなぁ。」ということである。

そして、こうした受け手側の反応を整理した時に『単に素直じゃないだけ』と処理

してよいものかと考えてしまう。

人は理屈だけで行動を起こしているわけではなく、その他の因子や感情などに大き

く影響を受けるものである。

 

同じことを言われたとしても、言われた相手によって、または言われ方によって

受け取り方が変わるということはよくある。

また、「これ以上食べたらダイエットが台無しになる。」とわかっていても、食欲

が勝ってしまうこともある。

さらには、これまでの「指摘通りに行動した結果、失敗した。」という経験が邪魔

をして、行動に移すことを躊躇してしまうこともある。

 

ちなみに、私がさっさと病院受診しなかったのは、何となく我慢できる範囲の痛み

だったし、軽快の兆しがあったのでわざわざ時間を作って病院受診する必要なない

と感じていたことと、病院受診をしても「どんな流れで診察や検査、処方を受ける

ことになるのか予想できていて、それが症状の著しい改善に結び付かない」と感じ

ていたからである。

 

相談援助の場面においては、「たとえ自分の理屈が正論であっても、相手の思いや

今ある立場などを十分に理解し、相手が聞き入れやすい環境を作った上で、適切な

提案をしていかなければならない。」ことがとても大切なことだと思ったりする。

 

ただ、今回私が、看護師からの“愛のあるお叱り”を受け流したことを肯定できる

ものではない。

「さっさということを聞いておけばよかったと反省してます。」