北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

○○○の専門家って何?

2022.7.6

連日報道番組等に出演していた『ウイルス感染症の専門家』とかいう肩書の方々は

今どうしているのだろうか。そして、その当時力説していた「感染症拡大の抑止に

は人流抑制が効果的」との発言の検証はしているのだろうか。

 

当ブログでは繰り返し「新型コロナウイルス感染症拡大の抑止に、人流抑制は優位

な効果は得られない」と申し上げてきた。

致死率が高い非常に危険なウイルスであれば、完全隔離、当該地域封鎖等で確実に

感染拡大を封じ込めたであろうが、新型コロナウイルスはそこまで危険ではないと

判断したから、人流抑制などという中途半端な対策を立てたのだろう。

それにしても、人流抑制がウイルス感染症拡大の抑止に優位な効果が得られない

ことなどは素人でもわかる。

 

例え人流を100から50、40に減らしたとしても、人流がある限り感染症が

減ることはない。ましてや、人と人との距離が遠かった太古の時代じゃあるまいし

人と人との距離が近いうえに交通手段が発達している昨今は、その距離がさらに

近くなっている。人出を減らしたところで焼け石に水でしかない。

 

さらに言えば、太古の時代じゃあるまいし、人は自分一人で全ての生活場面を完結

することはできない。衣食住に限らず、ライフラインの確保、インフラの整備等を

他人にゆだねなければ明日を生き抜くことすら難しい世の中になっている。

当然のことながら、そういったことに関係している人達の動きを抑制してしまえば

多くの方々の生活や生命が脅かされる。

 

人流抑制をすることで得られるメリットとして、「感染者数のピークを緩やかかつ

先送りすることができる」と言っていた『ウイルス感染症の専門家』もいたが、

これって本当にメリットなのだろうか。

 

新型コロナウイルスが、エボラウイルスのように致死率が高いわけではないことを

前提としてみれば、 人口の一定割合以上の人が免疫を持つ集団免疫を獲得する方が

感染症拡大の抑止には大いに効果がある。いたずらにピークを緩やかかつ先送りに

してしまうと、いつまでたっても集団免疫に有効な割合に到達せず感染症がダラダ

ラと続いてしまうことにつながる。

 

また、「感染者数のピークがいきなり来たから医療現場がひっ迫した」という時期

もあったが、それもこれも同感染者を症状の重軽にかかわらず中途半端に隔離し、

中途半端に治療するというもっとも現場に手間をかけさせる対策を取った結果で

あって、こんなことをしていたらピークがいつ来てもひっ迫していたことだろう。

 

今回のことで、報道番組等に出演している『○○○の専門家』とかいう肩書の方々

が、如何に適当にものを言っているかがよくわかった気がする。

そんないい加減な人たちに生活や人生を翻弄された人はたくさんいる。