北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

配慮する気持ちとそれを邪魔する輩

2023.1.23

ここのところ、永田町を中心に『防衛力の増強、異次元の少子化対策』などの財源

として、各種増税を実施すると囁かれ始めている。

 

消費増税、インボイス制度、法人税増税など、どれをとっても個人的にも経営者と

しても喜ばしいことではないが、正しく使われるのであれば致し方ないとも思う。

ところが、過去の増税によって得た新たな増収分の使途を見ると、今回もしも増税

を実行したとしても、増収分が少子化対策に使われる金額はほとんどないと予想さ

れる。

 

過去もそして今後も、増収分のほとんどは湯水のように増やし続ける社会保障費と

そのことによってできた国の借金返済に充てられる。

 

高齢者が増え続けるのだから、その分の社会保障費が増えることは理解できない

わけではないが、借金して将来につけを回さなければ維持できない社会保障制度は

もはや制度として成り立っていない。

まして、労働者人口が時を同じくして減り続けている。同じ額でも負担する人数が

減れば一人当たりの負担額は増える。なのに総額は増え続けるのだから一人当たり

の負担額はそれ以上に増える。さらに、過去の湯水のように増やし続けた社会保障

費の借金分まで負担しなければならないとなると、これから先の労働者一人当たり

の負担額は恐ろしい金額になる。

 

負担は増える一方で、少子化対策など絵に描いた餅にすぎない。

こんな状況で、将来子供を産みたいと思う若者がどれほどいるというのだろうか。

 

昨年から当ブログで言い続けていることではあるが、『要介護1と2の高齢者に

対する訪問介護、通所介護を市町村が運営する「総合事業」へ移管する構想』に

反対を唱えている輩は、この現状を理解しているのだろうか。

 

昨今の社会保障制度はあまりにも高齢者を厚遇しすぎており、若年者への冷遇が

半端ない。若者は日常的にかなり我慢を強いられている。高齢者だって、それなり

の配慮はするだろう。そうした思いを、『移管する構想』に反対を唱えている輩が

邪魔をしている。