毎年のことではあるが、連日降り続く大雪にウンザリさせられるとともに、業務に
も大きく支障をきたしていることに疲労困憊の状態にある。
この記録的な大雪には、さすがの北海道が誇る除排雪作業も追い付いていない。
道幅は極端なほど狭くなっており、車がすれ違うことも難しい小道が数多くある。
ただでさえ滑りやすい路面に狭い道となれば、「事故を起こしてください」と言わ
んばかりのシチュエーションとなっている。当方も車両にまつわる事故やトラブル
がいくつか起きており、朝からそういった対応に追われることとなった。
そうした対応も一段落して、業務で車を走らせていると、車数台が衝突している
事故に遭遇した。その事故の様子を車越しに見ていたら、大きく破損し煙を上げて
いる1台の車両の中に高齢者が2人取り残されていることが確認できた。
事故当事者と思われる数人が事故車両のそばにはいたが、自分のことで手一杯と
いった様子で取り残された高齢者の救出には手が回っていないことがわかった。
私は急いで自分の車を道路わきに止めて、取り残された高齢者の救出に向かった。
その救出が完了したのちに、程なくして救急車両が到着したため、後のことは引き
継いで、邪魔にならぬよう速やかに自分の車を動かしてその場を後にした。
この日は、江別市内の別の場所で車同士の衝突による死亡事故も発生していたし、
道内でも車の事故が多発しているようだった。
混雑している状況だからこそ、「急ぎたい」という気持ちは十分に理解できるが、
自力ではどうすることもできないこの状況下にあっては、あきらめるしかない。
開き直りにも似た余裕を持って、譲り合いを心がけることによって、事故が発生
することも尊い命を落とすことも大幅に減らすことができるのではないかと思った
りする。
そして同時に、人や物の到着を待っている人も、「この時期は仕方がない」という
心のゆとりを持ってほしい。