今日から新年度が始まる。
各種報道などでも取り上げられている通り、各地で入社式が執り行われており、
新たな門出となる日である。
当方にも本日より勤務開始となる者や部署異動により新たな挑戦を行う者もいる。
皆さんのこれからの活躍にエールを送りたい。
ここ数年は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあって、入社式を行わない
会社やそもそも新入社員の雇用を自粛している会社が多くあったため、ようやく
元の状況に近づいてきたと言える。
それにしても、終身雇用や年功序列が廃止されていく傾向がある中で、少子化と
相まって、ここ最近の新入社員に係る期待は並々ならぬものがあるように感じる。
新入社員が山のようにいた頃は、新入同士の競争はあっても、既存の社員との競争
はほとんどなかったように思う。しかし今は、前述の通りの状況にあるため、新人
かどうかではなく戦力かどうかが求められてくる。
こうした状況を「チャンス」と捉える新人もいれば、「プレッシャー」に押しつぶ
されそうになる新人もいるのではないだろうか。
そう考えると、終身雇用や年功序列は定年間近の年配者に有益な考え方と捉えられ
がちだが、実は新人にとってもやさしい考え方でもあるかもしれない。
どれだけきれいごとを並べたとしても、この世は強者と弱者、勝者と敗者がはっき
りと出やすい世の中になってきているように思えてならない。それはそれでよいの
かもしれないが、それと同時に強者は弱者をいたわることや敗者が復活できること
も考えられる世の中であってほしい。
そうすることで人は成長し続けることができるのではないだろうか。