先日、自民党総裁選挙で安倍首相が三選を果たしたようだが、
この場で、政治の話をするつもりはなく、そのニュースと共に報道されていた世論
調査で気になることがあったので、そのことについて触れたい。
某新聞の報道で、『公的年金の受給開始を現在の70歳よりも後にする』ことへの
調査結果が、反対57%、賛成33%ということだった。
人それぞれ事情はあるとは思うが、57%の反対とはあまりにも多すぎるように
感じる。
破綻寸前の公的年金財政は、受給額が増えれば増えただけ、自分の子供や孫につけ
が回ることになる。高齢者が増え続け、子供が減り続けている現代において、その
つけは、増える一方である。
また、仕事柄、70代、80代の方々とお会いする機会がとても多いが、「おじい
ちゃん、おばあちゃん」とお呼びするのはおこがましいほど、元気な方々が非常に
多くいらっしゃる。
高齢者であれ、障がいを持っている人であれ、働ける人は働き、社会参加や貢献が
できる人は積極的に行い、互いに助け合うことで次世代につけを回さず、かつ充実
した生活を過ごすことが、今まで以上に重要になってくると考える。
ただし、
ある意味『理想論』とも思えるこのような状況を作るためには、国民一人一人の
意識や企業等の社会環境の変革が必要になるでしょう。