自分で自分の身の回りのことがほとんどできる方にとっては、
病気や障がい、加齢によってできなくなる『ちょっとしたつまづき』がたいした
ことではないように感じるかもしれない。
歩行器や車いすを利用されている方にとっては、5㎝の段差が、健常者の5m壁と
同様に感じるかもしれない。
腰痛や膝痛が強い方にとっては、今までは便利に感じていた100m先のショッピン
グセンターが10㎞先にあるように感じるかもしれない。
そして、北海道は雪国である。
除排雪、凍った路面、雪でできた傾斜、防寒対策などなど、地域特有の障害物が
あり、ちょっとしたつまづき程度であったはずのものが、生活や生命を脅かす『大
きな障壁』となってしまう。
結果として、
望まずして、住み慣れた自宅や地域を離れることを余儀なくされてしまう。
こうした、『ちょっとしたつまづき』に支援の手を差し伸べることができれば、
住み慣れた自宅や地域での生活を継続することができる方がたくさんいる。
昭和の時代は、隣人同士で『醤油やみその貸し借りや子育て、高齢者介護支援』が
日常的に行われていた。
平成から新年号へと変更されようとしている現代においては、時代背景からそう
したことがごく普通のこととして処理されることは難しい。
しかし、
先週も書いたように、それらすべてを公費で賄うことには無理がある。
昭和の時代のように『ごく普通のこと』としてできないのであれば、行政機関、
民間企業、地域住民が一体となってシステマチックに処理していくしかない。
毎月、当ブログでも紹介している『大麻地域創造会議』は、こうした課題を目に
見える形で実践しようと立ち上げたものである。
これまでも、地域情報の発信や地域助け合いの促進など、様々な活動を行ってきた
が、明日は更なる活動の場を広げるための拠点となる『地域コミュニティサロン』
のプレオープンが予定されている。
この活動については、明日詳しくお伝えしたい。