北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問介護施設を運営するみのりの丘グループ

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『下肢筋力低下』という呪文

2018.12.20

『下肢』とは、人間の下半身いわゆる足の部分を指す。

 

介護支援専門員(ケアマネジャー)が作成するほぼすべてのケアプランに

『下肢筋力低下』という言葉が、まるで呪文のように繰り返し書かれている。

 

これは、高齢者になると筋肉量が減って、筋力が衰えることで、生活場面で様々な

支障をきたすという浅はかな発想から生まれる。

 

しかし、

加齢に伴う筋肉量が減少することで、立ったり、歩いたりすることができなくなる

ことは非常に稀である。

 

例えば、

パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)、筋ジストロフィーなどの難病指定

を受けている特殊な疾患を持っている方であれば、一般的な加齢に伴う減少とは

比較にならないほどのスピードで筋肉量が減少したり、立ったり、歩いたりする

ために必要な能力を奪われてしまう。

 

こういった状態にある方であれば、筋力低下は生活を維持するうえで大きな課題と

なるため、何らかの手当てが必要である。

 

一般的な高齢者に目を向けると、立ったり、歩いたりすることが難しくなっている

主な原因は、膝や腰などの関節痛、腰や足の骨の変形、柔軟性が失われることに

よるバランス力の低下、視力低下や視野の狭窄、薬の副作用などである。

 

にもかかわらず、魔法の呪文を繰り返し唱える介護支援専門員(ケアマネジャー)

が多数を占めるのはなぜか、それは『分析する』という能力が著しく欠けている

からに他ならない。

 

このような介護支援専門員(ケアマネジャー)に担当されたご利用者は、

不幸である。

 

大切なのは、『今ある生活を豊かに過ごす』ことであって、『筋肉量を増やす』

ことではない。

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