先日、来週の仕事上の調整をしていた時に、その仕事相手から「来週の火曜日は
祝日ですよ。」と言われた。
「あれ?10月22日って何の日だっけ?」と一瞬考えた。
「ああ~、即位礼正殿の儀の日か。」とわかった。
「それにしても日本って祝祭日が多いなぁ。」と思い、調べてみると世界第3位の
祝日大国であることが分かった。
今年の4月から働き方改革による『有給休暇取得義務化』が施行された。
国際的に見て、日本人の有給休暇の取得率が著しく低いことを踏まえた改善策
としてこの法律改正が行われた。
ただし、前述した祝祭日と有給休暇の取得日数を合わせると、国際的に見ても
日本人の休日が少ないわけではない。
祝祭日は、例外的な業種もあるが「国民全員で休みましょう。」という意味合いが
強いものであることに対して、有給休暇は個別の事情による。
祝祭日が多く、有給休暇の取得率が低いのは、「みんなで休むのなら休みやすい
が、個別の理由で休みは取りづらい。」という日本人特有の思考によるものでは
ないだろうか。
祝祭日は、その国における宗教上あるいは思想、文化、歴史などによって作られた
ものが多く、その国独自のものであろう。
なにも、有給休暇の取得を否定しているわけではない。
でも、グローバル化が進んでいるからと言って、何でもかんでも『国際基準』に
合わせなければいけないのだろうか。