先月、
当法人創設時の役員であり、立ち上げメンバーだった方がお亡くなりになった。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
会社役員の経験も経営の経験もない若造の私が、独立して会社を立ち上げ運営する
ことができたのは、故人の尽力をおいて他にはない。
親子ほどの年齢差がある若造の私に、会社経営や事業運営のイロハを時にやさしく
時に厳しく教えてくださった。
経営者としての厳しい目線でお話をされたかと思うと、若者の勢いやノリに柔軟な
対応を見せてくれたりと”懐が広い”と感じることができる魅力あふれる方だった。
持病があったとはいえ、まだまだこれからというご年齢であっただけに悔しさが
こみ上げてくる。これまで懸命に走り続けてきたかと思うので、これからは安らか
にお休みいただきたいと願うばかりだ。
先日、ご自宅へお邪魔して奥様と昔話に花を咲かせて、私がどれだけ故人に助けて
いただいたかをお話ししたところ、奥様が「夫も若いときに素晴らしい上司に巡り
合ったそうで、とても勉強になったと言っていた。その経験をあなたに対して同じ
ように振舞ったのかもしれないね」とお話しされた。
私はフッと「なるほど、こうやって人の経験や思いが継承されていくのだなぁ」と
思った。そして、「次は自分が次世代に経験や思いを継承する番なのだなぁ」と
思ったりした。
上杉さん
これまで大変お世話になりました。そして、本当にありがとうございました。
願わくば、これからも空から見守っていてください。