今日の午前中に、担当のご利用者が道端で倒れているところを発見され救急搬送
されたとの一報を受けた。
このことに関しては、色々と話題にしたいことがある。
このご利用者、自分で運転していたスクーターごと転倒していたとのことだった。
本人と担当医や介護サービス事業者、家族との話し合いで、身体機能面や病状から
再三にわたってスクーターの運転をやめるように本人へ勧めていた。
そういった周囲の勧めにご利用者は、「誰かに迷惑をかけているわけじゃない
からほっといてくれ」と返答していた。
特段、認知症状が進行しているわけではないこのご利用者に対して強制的に運転を
やめさせる法的手段はない。
警察による現場検証で『単独事故』ということが分かり、不幸中の幸いであったが
人をケガさせたり、物を壊したりしなければ、「人に迷惑をかけてない」とは言え
ない。高齢者に限ったことではないが、責任を持った行動とはどういうことかを
今一度考えてほしい。
それから本件が私のところへ伝わった経緯が、同業者が偶然通りかかって第一
発見者となり、救急車の手配と同時に身分証の確認を行ったうえで、地域包括支援
センターへ問い合わせて、同センターから私のところへ連絡がきたことである。
発見してくださった方々の迅速かつ正確な対応には感謝とともに感心した。
また、迷子になった高齢者の早期発見の際にも活用される同様の情報網システムが
今回についても有効に機能している。
おかげで、警察の現場検証に立ち会うこともできたし、家族へ速やかに一報を
伝えることもできた。
江別市では、個人情報の保護と緊急時の情報共有が上手に使い分けできていると
実感する。
それにしても、このご利用者の安否にかかる情報がまだ入ってきていない。
無事であることを祈りつつ、家族からの連絡を待つこととしたい。