北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

希望の光となるか

2023.8.22

日本の製薬エーザイと米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病の新しい

治療薬「レカネマブ(商品名レケンビ)」について、厚生労働省の専門家部会が

昨日、国内での製造販売承認を了承した。正式に承認されれば、認知症の原因物質

を除去する初めての治療薬となる。

 

これまでにも認知症薬は存在していたが、いずれも神経の働きを活発にして症状の

緩和を図る効果を狙っていたものだが、レカネマブは病気の原因となるアミロイド

βを除去し、進行を抑えることを狙うもので、認知症の原因物質を除去する初めて

の治療薬となり、国際的な臨床試験(治験)では、18カ月の投与で、偽薬と比べ

記憶力や判断力などの程度を評価するスコアの悪化が27%抑えられたとの報告が

あるなど、今後の認知症治療の希望の光となっている。

 

ただ残念ながら、この薬も万能薬とはならない。

一度、アミロイドβによって破壊されてしまった神経細胞は再生しないため、症状

が進んだ人には、レカネマブは対象となっていない。

また、薬を使った人の中で、脳内の浮腫や微小出血などの副作用も確認されていて

今のところは、それなりにリスクを伴う薬のようだ。

 

国内に認知症で苦しむ方やそのご家族が相当数いる。

希望の光が本物の光となる日が来ることを心から待ち望んでいる。