藤井聡太プロ棋士が昨日の『王座戦』に勝ち越したことによって、8個ある全ての
タイトルを制覇して、藤井8冠となった。
少しばかり将棋をたしなむ身としては、こんなことが実際に起きるなどと想像する
ことができなかったので、感動するとともに非常に驚いた。
プロ野球の大谷翔平選手といい、藤井聡太8冠といい、ここ数年の短い間に規格外
の超人が数多く出現している。
こうした超人には、多くの方が『羨望のまなざし』を向けていることだろう。
ところで、この『羨望』という言葉は、他者に対する憧れや尊敬の念を抱く際に
よく用いられるが、本当の使い方は嫉妬という意味合いの方が強い。
自分が持っていない優れた知力や体力、財力、才能等を羨むことから転じて、妬み
や憎しみの感情が生まれるという意味である。
そしてその感情の行き着く先は、その対象者が失敗することや持っている優れた力
を失うことを強く望むこととにある。
巷で日常的に見受けられる『誹謗中傷』は、こうした感情に端を発していることが
非常に多くあるだろうと思われる。
大谷さんや藤井さんのような超人たちには、嫉妬狂いの蛮人から身を守ってもらい
今後も持っている才能をいかんなく発揮してもらいたい。
そして、このような超人たちへ『羨望のまなざし』を向けている子供たちが、蛮人
に惑わされずに、憧れから自己実現の動機づけに結び付けてほしいと切に願う。