テレビを見ていると、
やたらと『安全・安心』をうたい文句にしているCMを目にする。
人は自分にとって都合の悪いことは、『隠す、話を逸らす、否定言葉を連呼する』
のが常である。
自衛隊基地や原子力発電所を「安全、安全、安全・・」と連呼するのは、それらが
非常に危険であるからに他ならない。
危険であることを前提に、「リスク回避にこれだけの策を講じました。」というの
であれば理解できるが、前述のようにただ連呼するのでは何の説得力も持たない。
しまいには、「想定外」という伝家の宝刀を出しておしまいにしてしまう。
介護支援専門員(ケアマネジャー)が作成するケアプランには、決まって
「安全に・・安心して・・」という言葉だけが並べられ、何の説得力も持たない
内容のものがあまりにも多い。
『生きる』ということは、常に様々なリスクを背負うことでもある。
それでも、「自分らしく生きたい。」という思いを実現するために、リスクがある
ことを承知の上で、極力そのリスクを最小限にとどめる対策を講じながら生活を
続けていくのである。
「安全に・・安心して・・」という言葉だけを並べ、危機的状況に陥った時に、
介護支援専門員(ケアマネジャー)は「想定外」とでも言って、おしまいにして
しまうつもりなのだろうか。