北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

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高齢者ドライバー3

2019.12.10

当ブログでこの話題を取り上げるのは3度目になる。

 

先週の金曜日、私たちが日常的に利用しているイオン江別店の駐車場で高齢者

ドライバーによる事故が発生した。

80代男性の運転する車が、駐車してあった十数台の車に次々とぶつかっていった

とのことで、『アクセルとブレーキの踏み間違え』が原因らしい。

 

けが人はいなかったことが幸いした事故ではあるが、

注目すべきは、そのドライバーが前月に同じ場所で同じような事故を起こしている

という点である。

 

恐らく、ご家族や周囲の方々は前回の事故のことも知っているだろう。

しかし結果だけ見ると、今回の事故を未然に防ぐことはできなかった。

 

人は皆、生活を維持する上で『外出』することが不可欠である。

外出先やその用途によって手段は変わる。

ただし、高齢になるほどその手段が限られてくる。

 

今まで歩いて行っていた外出が体の問題で難しくなることは珍しくない。

そうすると『車』という手段が重宝される。

 

なので、外出する手段が確保されていなければ、無謀と分かっていても車を運転

してしまうし、周囲も黙認してしまう。

 

一部では、「高齢者ドライバーへの規制や罰則の強化」を求める声が強くある。

これだけ多くの事故が発生していて、中には幼い子が事故に巻き込まれるなどの

報道を聞くとそのように言いたくなる気持ちは十分に理解できる。

 

ただ、高齢者にとっての車の運転が、生活や生命を維持することが前提に立って

いる以上、規制や罰則を変えてもこうした事故が減ることはないだろう。

 

こうした問題は、社会保障の枠組みで考えるべきではないだろうか。