北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

月別: 2019年8月

もっと贅沢な暮らしを!

2019.8.5

介護従事者の給与所得が低すぎるのは、なぜなのか?

それは至極当然のことのように思える。

 

幾度となく報道番組で特集が組まれ、「介護に携わる者の給与所得が低すぎる。

もう少し改善すべきだ。」と訴えていた。

 

しかし、

同様の報道番組では、先の吉本興業所属芸人の不祥事で、当事者が介護施設等へ

ボランティア奉仕活動をすることに対して、「すばらしい心がけです。」と感銘

している。

 

これまでも、犯罪行為で逮捕保釈された芸能人が、『介護施設でボランティア』と

お決まりの行動に出ることを幾度となく目にしてきた。

 

残念ながら、

世間の一般感覚には、『贖罪=介護施設でボランティア』が定着している。

 

とすると、

そういった施設で働く人たちのことも、「わざわざ選ばなくてもいいような仕事を

何故選んだのか。」、「他に行くところがなかったのか。」、「昔何か問題でも

起こしたのか。」などという目で見がちである。

 

そういった世間一般の感覚がある中で、給与所得は上がるわけがない。

 

そして、この世間一般の感覚は、介護施設で働く人たちにも同様にある。

「介護施設がお金儲けや贅沢をしてはいけないのではないか。」と

 

余剰金をどのように使うかは、法人格によって違いはあるが、

社会福祉法人であれ、医療法人であれ、株式会社であっても、収益を上げなければ

事業に必要な経費を払うことはできない。

私たちが行っている事業は、ボランティア活動でもなければ、公共事業でもない。

つまりは、『収益を上げる=お金を儲ける』である。

 

働く人たちにしても、高級料理を食べようが、外車に乗ろうが、ゴルフへ行こうが

海外旅行へ行こうが自由である。

人としての良識や常識を持っていればいいだけのことではないか。

 

些か強引かもしれないが、

質素に生活しているから、犯罪者が贖罪目的で我々のところへ来るのであり、

給与が低いままなのではないかと思う。

 

介護の現場に身を置く皆さん、

もっと贅沢をしましょう!

現状の打開には一番の近道のように思える。

声の掛け合い

2019.8.2

ここ最近、猛暑が続いている。

北海道内でも36度を記録した地域もあり、まさに猛暑日である。

 

冷房の効いた室内から一度外へ出ると、立っているだけでじわっと体が湿ってくる

のがわかる。

 

そんな状態で、ご利用者宅を訪問すると更なる地獄が待っている。

 

先日、一人暮らしのご利用者宅を訪問した時に、部屋に入った瞬間『モワっと』

した熱気を感じた。

「ここはサウナ室か?」と錯覚するぐらいの室温である。

 

カーテンは閉め切られ、窓はすべて閉まったままで、冷房はおろか扇風機も回って

いない状況だった。

 

「このままでは、脱水や熱中症になります!窓を開けましょう!!」というと

「そんなに暑くない。寒いから、開けないでくれ!」といわれる。

 

急いで体温を測ると38度近くある。完全な脱水状態だ。

その後すぐに、訪問診療医へ連絡して、対応していただいた。

 

高齢になるとどうしても温度の感覚が鈍くなってきてしまう。

そのため、自覚症状が薄い。

周囲の人が気配りしなければ、生命にかかわることにもなる。

家族だけではなく、隣近所で声を掛け合ってもらいたい。